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Talker#03 | 矢農祐規子(大宮プレーパーク・ねっこの会)

「プレーパーク」をご存知ですか?子どもたちが思いっきり遊べるように、極力禁止事項をなくし、木登りや焚き火、大工遊びなど自分の責任で自由に遊ぶことを大切にした遊び場です。矢農さんは、大宮第三公園にて月一回開催している「大宮プレーパーク・ねっこの会」の創設者です。


大宮第三公園プレーパーク

Talk Time

遊びが生まれ 遊びが広がっていく

矢農:家の中で出来ないような大胆な”絵の具遊び”や”焚き火遊び”。遊びの素材を私たちが用意し、参加家族と一緒に子どもたちが夢中になる遊び場を作り上げています。汚れだったり、危険だったり、リスクはたくさんありますが、それ以上に子どもたちにとっては沢山の学びがあります。焚き火で温めたお湯で足湯を作り、お湯が冷めたら、またどうするかと皆で考え「石を焚き火で温めて入れよう」というアイデアが出たり、自由な発想が飛び交います。
そんな、遊びが生まれ、遊びが広がっていくのがプレーパークの魅力です。
※火を使うために、消防に届け出を出し、公園管理事務所に許可を取って運営しています。

絵の具遊びや焚き火遊びの様子(スライドから)

年齢や年代を超えて ごちゃまぜで一緒に楽しむ

矢農:近年の遊び場は年齢で区分けされてたり、また兄弟が少ないご家庭も多いことから、異年齢と遊ぶ機会が少ない現状があります。プレーパークでは、幼児から中高生までが自然に一緒に遊ぶ風景が見られます。さらには、世代を超えて一緒に過ごします。ボランティア参加のおじさん、大学生、よその子の保護者など親以外との関わりを持つことで、色々な価値観と触れ合う事ができるのです。今では、子どもを取り巻く多世代の居場所にもなっています。

TalkTimeの様子

みんなでみんなの子どもを育てよう

矢農:「大宮プレーパーク・ねっこの会」では、色々な人が関わることを大事に、ゆるやかにみんなで子育てが楽しいような空気を作るようにしています。私自身、子どもが大学生になった今も、地域の子は地域で育てるという思いで運営を続けています。
娘が幼稚園の頃は「別所沼公園」という、大宮から電車で15分くらいのところで活動していました。自分がやるのだから、もっと気軽に行ける自宅近くの大宮第三公園でも開催したいと思い立ち、実行委員会を立上げ、各所に働きかけ2010年に第一回を開催。「大宮プレーパーク・ねっこの会」の始まりです。親が選んで連れていく場所ではなく、子どもが自分の足で遊びに行けること。地元にあるって大切なんです。
娘の成長とともに関わり方を悩んだこともありましたが、20歳になった娘から「大宮にプレーパークって必要だよ」と言われた時、娘にとっても大事な場所だったんだなと嬉しく思いました。

大宮第三公園プレーパークの様子

プレーパークで子育てが楽になった

矢農:「プレーパーク」を知ったのは、子育てをしている最中。注意事項の多い遊び場、親子だけで遊んでいる現状、自分の子ども時代の自由さとの落差を感じ、遊び場という空間に居心地の悪さを感じていました。その時、さいたま市でプレーパーク団体が動き出すことを知り、気づけば初期メンバーとして参画。役所に掛け合いながらプレーパーク開催に尽力してきました。それまでは子ども関連の仕事をしたことが無かったのですが、プレーパークに携わる中で子どもの気持ちや接し方が分かるようになってきて、我が子の子育ても楽になりました。
自分とは違う視点の意見を聞いたり、今でも刺激を受けることがあります。プレーパークを通じて出来た仲間は、今ではかけがえのない財産です。
子育て中のみなさん、ご興味あればお気軽に遊びに来てくださいね。

アコーディオンを奏でるおじさん

Facebook @大宮プレーパーク・ねっこの会


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