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Talker#02 | 井神・黒川・新井(給食カフェ1年6組)

2023年3月〜6月。幼馴染の大学生3人組が大宮のシェアキッチンで日曜のみ期間限定でオープンした「給食カフェ1年6組」。就職活動中かつ試験期間中という多忙な合間に、3人に会場に来てお話して頂きました。


TalkTimeの様子(井神さん、黒川さん、新井さん)

Talk Time

子どもが大好きな私たちが行う子育て応援

井神:私は、大学で社会学を専攻し、また保育園でのアルバイト経験を通して、子育ての状況や貧困について知りました。社会は変えられなくても、自分の地域や、目の前の人を手助けできるのではと思い、2人がどんな反応するかな?という小さな心配をしつつ、声をかけました。
3人とも子どもが大好きだったこともあり、すぐに思いは重なり始動しました。子ども食堂やフードパントリーでのボランティア活動に参加する中で感じた「貧困かどうかの線引き」への違和感から、「みんなの居場所になれるカフェ」という3人の思い描く形も見えてきました。

みんなの記憶の中にある「給食」

黒川:栄養バランスが整っていること、さいたま市では公開レシピがあることから、給食を安価で提供することを思いつきました。ボランティアで知り合った方から野菜を格安で提供いただけることも大変助かり嬉しかったです。どの世代でも、みんなの記憶の中にある給食にすることで、子どもも大人も給食を通して食事を楽しんでもらえるのではという期待もありました。

実際の給食メニュー。子どもは150円にて提供。

クラウドファンディングやSNSに挑戦

新井:カフェを運営するに当たって、自分たちの持ち出しだけでは難しいことがありました。試行錯誤を重ねたクラウドファンディングでは、最終的に53名の方から35万円の支援をいただくことが出来ました。
また、自分たちの活動を発信するために、SNS(主にInstagram)を活用。最初は知り合いしか居なかったフォローワーが、途中で新聞社やテレビの取材を頂いたこともあり、最終的には1,287名まで増えました。自分たちの活動以外にも、子育てにまつわる情報をまとめたり、自分たちの出来る範囲で情報発信を行いながら進めました。

スライドより抜粋

子どもたちにとっても大切な場所になった

黒川:準備期間を終え、実際に運営する中でお客様の顔が見ることが出来たこと。何度も来店していただいたり、直接お礼を言ってくださったり、お子さまだけで来店してくれたり、最終日にはお手紙をもらったことなどが本当に嬉しかったです。そんな喜びが大きく、大変なことはあまり記憶に残っていないのが正直な思いです。
保護者の役に立ちたいという思いで始めた給食カフェでしたが、子どもたちにとっても大切な場所になったことにも気づかされました。

シェアキッチンにて週一回オープン

この取り組みを通して得たもの

井神:一番大きいものは素敵な出会い。いざ動き出すと、人から人へと紹介が繋がっていき、そこで知識も得られました。クラウドファンディングでは顔こそ見えませんが多くの方に資金のご協力も頂け、想像以上にスムーズにやって来られたことは本当に感謝しています。
社会課題への貢献が出来たことも実感しています。学生に出来ることなんて限られていると思っていましたが、小さなことから少しずつ始めることの大切さ。大きな社会問題は解決できなくても、目の前の方への支援から始めることで見えることがたくさんありました。いつかではなく、思い立ったら今やるということはこれからも大切にしていきたいです。

会場の様子

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