98.2020.11.27「ちょうど一年前にお風呂場に閉じ込められた夜」

あれから一年(1)

お風呂場に閉じ込められた、あの11月最後の金曜日から一年。外的に閉じ込められたわけではない。じゃ自主的に閉じこもったのかと問われるとそれも違う。

お風呂場のドアの建てつけが悪くなっていることには気づいていた。正確にいうと、ドアの木が劣化したのかノブ周辺がゆるくなっていて、ちゃんとドアを閉めるにはノブを回してからけっこうな力で押す必要があった。完全に閉まるまでに「遊び」があるわけです。それは外側も内側も同じ。

一応お風呂場であるのでドアを閉めたくなるのが人情というもの。ある日、いつものように内側から上記の作業を行い、出ようとしたところ、ドアが開かなくなった。ノブが空転するのだ。そのときはまだそこまで悪化はしていなかったし、時間が早かったのでドアを叩いて九死に一生を得た。しかし予感していた。いつかまた起こる。だが危険なのでドアを完全には閉めずに入浴していた。ところが。

あれから一年(2)

悪い予感は当たるもので、2019年の11月最後の金曜日。23時半ごろ入浴せんとお風呂場のドアを開け、フタを除去して床に置いた拍子に、ドアに手を突いた。それが悲劇のはじまり。「遊び」をオーバーして、完全にドアが閉まった。整理します。

ノブが空転するドアが、完全に閉まった。

これはやばいと必死にノブを回すも、空転するものだからどうしようもない。一度冷静になるしかないと思い、ひととおりのことをすませ、改めてノブを回す。ひたすら空転。そうしているうちに、ノブが取れてしまった。

もう一度書きますね。ドアノブが取れた。

こうなるともう、母親が起きてくるのを待つしかない。起きてきて、なおかつ洗面所に寄ることに賭けるしかない。精神力勝負と開き直り、何度か湯船とドア付近を往復して(11月の夜中にお風呂場で裸でいるのは寒い)、大声を出しつつ、ドアを叩きつつ、母親が起きるのを待つ。幸い舞台はお風呂場。水とトイレと寒いのはどうにかなる。最悪朝には助かる、と楽観視しつつ絶望すること幾星霜、そのときがきた。内側はノブが取れているのでどうにもならんが、外側は生きている。しかし調子が悪いことは確かで、レスキュー隊を呼ぶか呼ばないかまで追い詰められたとき、ドアが開いた。開いた! 時計をみたら26時。2時間半も閉じ込められていたことになる。しかし私ひとりだったらどうなっていたか。いや、死んだだろう。出られんからな。トイレだったらどうか。死んだだろう。トイレの方が危ない。ひとりぐらしの諸賢は本当に気をつけて。

24 INAGI CITY

本日は無事にお風呂場から出られたので、「24 JAPAN」に間に合った。なんだかんだで毎週みている。第4回からだが。で、今週の話。あるシーンで表示された電話番号に妙にみおぼえがあると思ったら、次のシーンで表示された地図に「稲城市」の文字が。かつて多摩市に住んでいた関係であのあたりにはなじみがあるのだ。それはいいんだが、ああいう場面って、市の許可とか必要なんですかね。地図は古い感じだったが(2020年現在、稲城市南部の新百合ヶ丘や栗平との境あたりは相当開発されている)、稲城市そのものが実在する。どうなんでしょう。いきなり「稲城市」とか言われても全国的には知名度はないか。よみうりランドがあるところです。

27日のヒット賞

今日のヒット賞は、NHKホールからのコンサートとなった「エール」放送最終回で、トレンド入りするほどの「イヨマンテの夜」を披露した、岩城こと吉原光夫に決定。

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