見出し画像

バトンをつなぐということ~2018年を振りかえって~

明けましておめでとうございます。神薗まちこ(かみぞのまちこ)です。

2019年に向かう前に、2018年の振り返りです。

2018年は「バトンをつなぐ」ということを実践し、考える1年でした。プライベートでは1児の母であり、渋谷papamamaマルシェの活動をやっていますが、会社では、マネージャーとしてチームを持たせてもらっていました。

しかし、私自身が期中に抜けて、2019年にこれまでとは全く違う世界で、新しいチャレンジをしていくということがあったので、私が期中いなくなっても、自立的に成長できるチームにしていくことが、私の最大のテーマでした。

そのためにやったことは大きく2点でした。
1点目は、組織にグループを作り、二人のグループリーダー(以下GL)という役割を作ったこと。
2点目は、「魂」を継承するためのサーバントリーダーに、私自身が徹すること。でした。

1:組織にグループを作り、二人のグループリーダー(以下GL)という役割を作ったこと。

1点目のGLへ権限を委譲していくことで、私がいなくても判断し、組織と交渉できる状態にすることは、チームを機動させていく上で絶対条件でした。

マイルストーンになったのは、年度当初の実行計画づくりと期中の総括でした。年度当初の実行計画への落とし込みをKGI・KPIベースに、何度もメンバーとコミュニケーション取りながら作ることで、GLとしてのチーム方針と、判断すべき基準が出来上がっていきました。

総括の場面では、具体的なKPIが設計できていたので、上手くいっていること、いっていないことが明確で、次の軌道修正に向かえたことも大きかったように思います。

何より、二人のGLの能力が最大化されたということが、チーム全体にとって、大きな影響を及ぼしていきました。

画像1

▲全国10会場をオンラインつないで実施されたICT研究会は圧巻でした。

2:「魂」を継承するためのサーバントリーダーに、私自身が徹すること。

2点目の「魂」を継承するためのサーバントリーダーに、徹するということですが、バトンとして何を渡すのだろう?と考えたときに、やっぱり「魂」のようなもので、それをつないでいくことでした。

スキル、システム、フレームワークのようなものは、たくさん巷に溢れていて、その時々に必要なことを組み合わせたり、大胆にゼロから始めたりしてもよいと思いますし、活動1つ1つは優先順位が低くなったり、意味がないと判断すれば、やめたらいいんだと思っています。それはあくまで手段であって、目的ではないから。

でも、目的となる、拠り所になる「魂」は引き継いでいく必要があるなと。じゃあ「魂」って何だろう?と思ったときに、組織がもつ「Vision」「Mission」「Value」が、まさに「魂」にあたりました。私はベネッセという会社と、その会社から出向という形でClassiという会社の二つに属していました。

2つに属するからこその、いいとこどり体験をしています。

  大元所属していたベネッセコーポレーションには、強烈なVisionである「Be+nesse(よく生きる)」があります。世界中の人たちが、「志」を持って、夢や理想の実現へ向けて一歩一歩近づいていく、そのプロセスをも楽しむ生き方を支援すること。

私は入社前、その強烈なVisionに出逢ったとき、
自分の中にズドーーン!と雷が落ちたようなインパクトがありました

2018年6月に、「Benesse」を体現する島である直島での研修がありました。1泊2日、島にある現代アートを一緒に集まった仲間と鑑賞して、そのアートに対して、どんな印象や感想を持ったのか?をお互い出し合って、同じものを見ても、お互い感じ方や考え方が違うんだということを体感。そのあとに、「Benesse」という会社のVisionを個人に落とし込み、もう一度、組織に展開してみるといった内容でした。

自分自身の「Benesse」をより研ぎ澄まし、それを言語化していき、自分の組織にもブレイクダウンしていくこと。そして、集まった仲間たちはコーポレートや交わらない部門の方など、仕事は多種多様であっても、「Benesse」という一つの魂をもとに、
こんなにコラボレーションのカタチを考えられるのだと、その引き合う強さに、あらためて驚いたことを覚えています。

そして、その「Benesse」に寄り集まった人たちが、想いを一つに、会社という大きな組織が動いていることもやはり、強さになっているなと感じていました。

画像2
画像3


2つ目のClassiでは、期中に出来たValueに雷ズドーーン!となりました。

Classiは、ソフトバンクやベネッセからの出向者、
プロパーで入社してきた方々、業務委託の方々など、色んなバックグラウンドを持った人が集まった組織でした。

Classi自体にもVisionあったのだけれども、
どうしても私自身、親元のBenesseのVisionが強すぎて、そちらに引っ張られている感じがありました。(きっと他のメンバーもそれぞれのバックグラウンドを引きずっていました)

でも、ちょうどそんな時。Visionを落とし込むMissionと、それを体現していく私たちのスタンスを示すValueが発信されました。

特にValueが、これまた雷がズドーーン!と落ちるような、そんな感覚を受けました。多様な人が集まったClassiだからこそ、出てきたValueでしたし、その中で5年間やってきた、私が刻み込まれてきた「魂」にぴったりだと感じました。

  Unlearn&Learn 既存の知識を外す勇気。「学び方」も学び続けよう。失敗してもいい。新しい学び方にチャレンジしよう。
  Love Difference違いを愛そう。チームを超えて協働しよう。多様性こそClassiの強み。多様なほうがわくわくする。
  Make Happen共に作り、共に実現する。大切なのは、信じて、やり抜くこと。
画像4

プレゼントされた2つの「魂」。
で、私は何をできたのか?ということですが、その「魂」の伝道師だったり、媒介者という役割だったように思います。

方向性はGLと一緒に指し示しながら、自分自身が実践することは極力控え、メンバーに託す、でもその過程に寄り添い、見守り、必要があればアドバイスやサポートをすることを徹底しました。

言語化されたVisionやMission、Value自分自身でも体現して、チームにいるメンバーやお客様でもある先生方との対話の中で、その「魂」を広げ、深め、共に体現しました。

自分でやらないということに、もどかしい時期もあったけれども、年の後半は、「ああもう、私いなくても大丈夫!」と心から思える最高のチームでした。

ベネッセでもClassiでも、自分に腹落ちするというか、雷ズドーーン!となるような、Vision、Mission、Valueに出逢えたこと。

そして、最高の仲間たちと一緒に仕事ができて、
私の勝手な期中の卒業を温かく送り出していただき、さらにはバトンまで引き継いでもらっていること。

画像5

▲最高の仲間と出会えたことに感謝

感謝の気持ちでいっぱいの2018年でした。
2019年は、自分自身がVision、Mission、Valueを作り上げ、それを元に仲間を集め、体現していく1年になります。

最高のチームだったからこそ、そこからの船出は怖いという気持ちがあるけれども、私を信じて、バトンを受け取ってくれた仲間の応援を胸に、1漕ぎ、1漕ぎやっていこうと思います。 

2019.1.1 神薗まちこ

いただいたご支援は、渋谷papamamaマルシェの活動資金(イベント運営費用、取材、見守りボランティア謝礼など)として使わせていただきます。