見出し画像

令和3年第1回定例会区長発言について


第1回定例会本会議1日目が終了しました。
気になった点を下記、まとめています。区長発言が重要な観点がたくさんだったので、長文になりますがご確認ください。(まち+Coフィルターで抜粋しています)


▪️ワクチン接種について

まずは65歳以上の高齢者の優先接種が4月以降スタート。4カ所の集団接種会場を設ける方向で検討し、区内の病院や診療所などでも個別接種、高齢者施設への出張接種なども整える。
⇨担当している福祉保健委員会でも詳細が報告されると思いますが、ワクチン接種の体制に関して詳細確認していきます。

▪️オンライン健康相談について

受診が必要かどうかわからない、病気や治療について知りたいなどの、診療の一歩手前の段階で区民の不安を解消できるように、自宅にいながら気軽に相談できるオンライン健康診断を検討。
⇨令和3年度の予算概要にも入っていましたが、具体的にどういった方が対象になっていくのか?どんなツールを使うのか?システム等のフォロー体制をどうするか?などを福祉保健委員会でも確認していきます。

▪️子育てネウボラについて

令和3年度8月に待ちに待った神南分庁舎跡地に子育てネウボラ施設が完成。ソフト面もさらに充実させるため、子育てネウボラのHPで利用者同士で情報や知識をお互いに共有出来るような、サイトへ。LINE申請やオンライン相談などのデジタル化も進む。
⇨2019年から始まった妊娠期からの子育て支援ネウボラ。孤立する子育てを解消する上で、重要な施策です。施設ができることで、より充実した活動になるようにしっかり運用などに関しても確認していきます。(特に、子育て世帯の窓口になる保健師さんが現在コロナ禍でかなり業務圧迫されていることもあり、子育て支援に注力してもらえるような体制構築も重要と考えています。)

▪️教育施策について

①教育ビッグデータの活用
学習履歴をはじめとする様々な教育データを蓄積、分析、利活用することで、個々の学習に対するきめ細かい指導、個別最適な学びに取り組む。またデジタル教科書の導入を全国に先駆けて進めるため、モデル校を4校作り実証事業を開始。
⇨渋谷区はダブレット配布は早々に完了していて、エビデンスをベースに授業改善や個別最適な学びを提供していくフェーズに突入です。先生方にもっと指導に力を入れていただけるそんな運用構築ができているかをチェックが必要と思っています。

②シブヤ科について
来年度から全校で「シブヤ科」がスタート。地域の課題について児童生徒が主体的に現状分析し、解決策を考えることで、シティプライドを醸成する。

③学校施設長寿命化計画について
児童生徒の成長を支える場に相応しい環境を形成を前提としながらも、効果的かつ効率的な整備を図るため、区や地域にある資産の有効活用のほか、民間活力を活用、周辺環境との調和を図った施設整備、民間事業者のノウハウ、

④部活動の支援
生徒の運動部(人数が少なく部活が成立しない、専門の指導者いない)や文化部(多様なテーマの部活が欲しい)に対する要望に応えられるスポーツ部の新設、そこに調査や研究を行う専門員を配置し、部活動改革を進める。
⇨②③④の取り組みは繋がっていて、地域という実社会にアンテナを立てて、未来へ向かって課題解決のヒントを探る探究。そのためには、ソフトはもちろんハードも地域と一体化し、児童生徒がより地域と接点を持ちながら、地域のリソースを活かしながら、学ぶ場を作ることができる(①の個別最適化された学習環境作りにも③は関わってきます)。④が実現できると、地域にいる人材リソースを児童生徒の興味関心100通りに対して、100人の大人たちがフォロワーになる、そんな取り組みになっていくと思っています。②③④を一体的に実現することが、未来の教育環境には欠かせない重要な要素と感じています。

⑤渋谷ワンダフル給食プロジェクト
服部栄養専門学校との連携で、日本や世界の食文化を学び、将来にわたり健全な食生活を送る「食育」の場となる学校給食を目指す。
⇨「食育」からオーガニックな食材を使った給食などの動きにも今後展開していくことで、児童生徒の健康を作るための1日1食に給食がなっていく、そういう取り組みへ向けた第一歩という認識です。

▪️スマートシティについて

政策立案におけるデータの利活用が本格的にスタート。区が保有する行政データに加え、交通データやセンサーデータなど、民間保有のデータも含め収集を進め、区の現状や課題解決の達成状況を多角的に分析し、政策の改善や新たな政策立案につなげる。
⇨まさに、EBPM(Evidence–based Policy Making)のスタートであり、教育のビックデータとも関わってきます。地域にある課題が可視化されることで、行政はもちろんのこと、民間からも課題解決へつながる実装が生まれてくることにもつながり、しかもデータが常に可視化されるので改善できているかどうかも一目瞭然。地域社会がより良くなっていくまさに、土台になる動きです。

▪️西参道プロジェクト

明治神宮が昨年鎮座100年を迎えたことを契機に、参道の一つである西山道と、これに接する首都高速道路4号線の高架下空間をまちづくりの一環として整備する事業。将棋連盟との連携により、日本文化の発信拠点として高架下利活用を進めようという計画や、明治神宮西門付近の道路空間の整備についても発信あり。
⇨先日、住民の皆さんとのまちづくりミーティングも代々木4丁目町会や参宮橋商店会のご協力を得ながら開催しました。道路に関しては詳細は今後でてきますので、引き続き対話の場も作っていきたいと思います。

▪️環境について

①落書き対策
東京2020オリパラ大会を見据え、新国立競技場への「ラストマイル」に散見される落書きを施設や建物の所有者、管理者の協力をえながら消去していく。LINE通報なども生かしながら、落書き消去を積極的に進め、世界に誇れる快適で美しいまちを実現していく。
⇨先日、落書き講座を受けて、実際に落書きを消す作業もやってみました。clean&artの傍島さんの講座がとても面白く、落書きの歴史やなぜ落書きをするのか?という背景、そして消した後にArtを載せることで、渋谷のまちをより渋谷らしくしていく取り組みであると感じています。オリパラからスタートですが、これも3か年計画での実行です。いたちごっこにならない仕組みの構築についても今後検討していきたいです。

②植物センターのリニューアル
新たなコンセプトとして、野菜等を栽培し、収穫・消費といった「農と食の地域拠点の施設」と位置づけ、渋谷スタイルの食農教育を発信し、誰もが「学び」「体験し」「人と人とが繋がっていく」ことができるような施設にリニューアル。令和5年度のリニューアルオープンを目指す。
⇨この動きは、教育にとっても大きなリニューアルです。大都会渋谷の子どもたちは中々「農」を体感する機会が少ないと思います。ササハタハツFARMや植物センターなどで体感できる場があるというのは、良い動きと感じています。

③廃プラ資源化
脱炭素社会を目指し、容器包装リサイクル法対象のプラスチックに限らず、プラスチック全般を資源として回収していく。
⇨令和元年の本会議質問でも提案しましたが、これからまちぐるみでサスティナブルな活動をしていくのは重要と認識しています。引き続き、まち全体でということでサーキュらエコノミーなどを研究課題としていきます。

▪️人権に関する取り組み

「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」が施行されて6年が経とうとしており、それを契機に今や70以上の自治体がパートナーシップ制度を導入している。多様な性にとどまらない「包括的な人権条例」と「多様性社会推進の理念を定義する条例」へ進化させたいと考えている。
⇨今、会派で動いている子どもたちへ性教育をという動きも、子どもたちの人権をどう捉え、守るか?というところに通じます。パートナーシップ制度を全国初取り入れた渋谷区だからこそ、次のフェーズとして取り組んでいきたい内容です。

▪️福祉に関する取り組み

①「第8期渋谷区高齢者保健福祉計画及び介護保健事業計画」「障がい福祉計画」のこれから3ヵ年の中期計画が形になり、「地域共生社会の実現」を目指す。看護小規模多機能型居宅介護事業所や認知症高齢者グループホームなどの「恵比寿西二丁目複合施設」がR3の3月15日、特別養護老人ホームやデイサービス事業所などの「かんなみの杜・渋谷」がR3の5月1日、重症心身障がい児者及び医療的ケアが必要な身体障がい者を対象とした複合施設「神宮前3丁目障がい者施設」がR6の12月にオープン予定。手話言語への理解促進とともに、障がい特性に応じた意思疎通手段の利用促進を図るための基本理念を定めた新たな条例も今会期で上程。

②渋谷フォント事業
R3年度、新法人が設立され、産官学福共同推進体制が加速。シブヤフォント事業も6年目を迎え、障がいのある方の社会参加と日々の活動の理解促進、そして世間一般への認知の拡大を目指す。

⇨ソフトハードともに、「ちがいを力に変える街。渋谷」を目指していくぞという、具体的な取り組みになります。福祉の分野は、「困っている人を助ける」というフェーズから、助け合いつつもお互いの持つ力を出し合って、共生する社会を実現していければと思います


令和3年度の予算にもつながる重要な発言がたくさんありました。ぜひ実現へ向けて、まずはしっかりと予算審議していきます。

いただいたご支援は、渋谷papamamaマルシェの活動資金(イベント運営費用、取材、見守りボランティア謝礼など)として使わせていただきます。