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令和6年第一回定例会区長発言

こんにちは、神薗まちこです。

令和6年第一回定例会が始まりました。2-3月の議会は、翌年度の予算審査があるので会期も長いのですが結構な本数の条例改正などもあり、慌しい感じで始まっています。
条例案19件、令和5年度一般会計補正予算案1件、令和6年度当初予算案4件、契約案件1件、認定案件4件、その他1件、人権擁護委員の諮問3件、報告案件1件の提案がありました。しっかりと審議を進めていきたいと思います。

本会議冒頭に行われる区長の所信表明(今期これがトピックスですよーと、区長が発信する場になります)とそれに対する私の視点をまとめましたので、ご覧ください。

1:防災

東京都地域防災計画を受けて、「渋谷区地域防災計画」の修正作業をしている.
業務継続計画や受援計画、職員行動マニュアル等の見直し、能登半島地震の検証も踏まえて、区民防災マニュアル改訂版を各戸配布、避難所DXの導入や備蓄品の利便性向上など、対応進める。

▶️まち+CO視点
元旦の能登半島の地震や20年以内に70%の確率で来ると言われている首都直下地震もあり、防災に関する意識が住民の皆さんの間でも高まっています。渋谷区においては、まずは自宅避難がベースになりますのでそれを踏まえた施策がさらに進みます。会派でも備蓄のしやすさを進めること、ペット防災、他自治体との連携強化など強く推進できるよう、提案しています。他会派から複数提案が出ていました。

2:条例の制定

「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」の見直しを行う。①現行条例を改正し、基本理念、職員行動指針の策定や情報保障を規定する「包括的な人権条例」に進化。パートナーの定義について戸籍上の性別が同一である要件を削除し、選択の幅を広げる。②多様性を認め合う社会の推進に関しては、渋谷区基本構想を踏まえ、本区が目指す方向性や基本理念等を示す「新条例」として定める。

▶️まち+CO視点
会派でも様々な視点で、提案をしてきた条例になります。9年を経て、元々あった条例が二つに分かれ、さらに充実していきます。パートナーシップに関しても、より幅広く定義を広げて対応できるようになります。実態にともなった条例になるよう、審議をしっかりしていきます。

3:福祉

・「第9期渋谷区高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画」「渋谷区障がい福祉推進計画2024~2026年度」の計画へと改訂。
・緊急時相談支援等事業について、区内に住んでいる障がいのある方が突然心身に変調を来した時や保護者が急病に見舞われた時などの緊急時に24時間365日いつでも電話相談できる相談支援事業を新たに実施する。「障がい者支援アウトリーチ支援」も開始し、適切な障がい福祉サービスにつながっていない人への積極的アプローチに取り組む。12月に神宮前3丁目障がい者施設の開設と併せて、生活をさせる体制強化をしていく。
・敬老贈呈事業について、目的として高齢者の見守り機能として重要な役割を果たしてきたことから、今後も対面による実態調査を併せて実施することが重要であると判断、民生委員の訪問による贈呈を再開。一方で事業の持続可能性の観点から対象者年齢及び贈呈金額を改める結論に至り、条例改正案を上程。事業の見直しにあわせ、新たにICT・IoTを活用したサービスの導入や集合形式でのフレイル測定会の開催等により、高齢者の見守り施策のさらなる充実に取り組む。

▶️まち+CO視点
12月にできる神宮前3丁目施設は待望の施設になりますが、合わせて緊急時相談支援等事業についても設置が進みます。こちらは岡田マリ議員が何度も提案してきて実現したものになります。大変な状況の際にしっかりとサポートできるような体制が構築できるよう、働きかけていきます。

また、敬老贈呈事業に関しても大きな変更が提案されました。元々、後期高齢者になる75歳以上の方の見守りをしっかりとして、一人も取り残さないということが目的の事業です。現金1万円を民生委員の方が、直接手渡しすることで安否確認や健康状態などを確認するということでやっていました。コロナ禍となり、直接のお渡しが難しい状況となり、商品カタログをお送りするなどのトライアルをしていましたが、やはり現金手渡しが良いという声がシニアの方々からは上がってきました。一方で民生委員の方々からは現金を手渡すというのはかなり大きな負担があるという声も上がっていました。そういった現状を踏まえ、今回変更が行われています。見守り機能が低下しては意味がないということで、会派からはIoTなどをいかした見守り強化を強く要望しています。

4:がんに関する助成制度

・男性へのHPVワクチン接種費用の全額補助を始める。すでに子宮頸がん予防のためのHPBワクチン接種は実施しているが、男性にも拡大する。
・がん治療に伴うアピアランスケアにかかる助成、医療用のウィッグや胸部補装等へ購入費用やレンタル費用の助成を開始

▶️まち+CO視点
男性のHPVワクチン助成は、橋本ゆき議員がR6年度予算要求で強く提案して実現に至りました。女性だけでなく男性も発症する可能性があるので、男女ともに全額助成は有効な施策と評価しています。
また、アピアランスケアにかかる助成に関しても、伊藤たけし議員や橋本ゆき議員が力を入れて取り組んでいました。今回助成が進むということでこちらも大変評価しています。

5:スポーツ振興

・「シブヤ部活動改革プロジェクト」では、今年度から区立中学校2校(代々木、原宿外苑)において部活動の地域移行を始めています。来年度は、広尾中学校と松濤中学校をモデル校に加える。このプロジェクトを担う渋谷ユナイテッドでは、多世代・多種目が楽しめるスポーツ推進体制「総合型地域クラブ」の実現を目指しており、今後、事業の拡大に伴い、渋谷区体育協会との一層の連携を進めるため、組織の統合に向けた検討する。
・2025年に東京で開催される夏季デフリンピック大会に向けては、デフスポーツに関する展示会や学校での体験教室など気運醸成事業に取り組む。

▶️まち+CO視点
全国でも先駆けて、部活動の地域移行を渋谷区は進めています。今後、区内のスポーツ活動を支援してきた体育協会との連携が渋谷ユナイテッドと図られるということで形で推進していけるかを確認していきたいと思います。また、スポーツに関する部活だけではなく、文化系の部活も推進していけるように考えています。
デフリンピックに関しては、渋谷区障害者団体連合会の相談役でもある薬丸義人議員にも相談しながら、盛り上げていきたいと思っています。

6:第二次渋谷区子ども読書活動推進計画について

・「渋谷区子供読書活動推進計画」の第二次計画の策定をしている。住民アンケートの結果、会話のできる親子閲覧スペースや、電子図書でもっと色々なジャンルの本を読んでみたいというニーズがあること、また学年が上がるに従い、本を読まなくなる傾向のあることが分かった。そこで第二次計画には、親子読書広場の実施、教育タブレットへの電子図書の導入、中・高校生の読書活動に向けた図書館整備、バリアフリー図書の普及・活用などを盛り込む。

▶️まち+CO視点
図書館事業の推進ということで、行政視察でも関西へ行ってきました。子どもたちの生活や文化スタイルも変化していく中で、紙の本での読書も重要ですが、デジタルなどを活かした読書機会もしっかりと提案していきたく思います。

7:千駄ヶ谷区民施設の開設について

R6年度4月にオープンする。新しい千駄ヶ谷区民施設は、以前のコミュニティセンターとしての機能に加え、認定こども園の機能を併せ持つ複合施設となる。木材をふんだんに使った円形の特色ある建物になっており、コミュニティスペースや会議室、ホールを兼ね備えた、地域活動、文化活動、学習活動をこれまで以上に促進する施設として整備。

▶️まち+CO視点
待望の区民施設がオープンします。こども園も入りますが、併せてコミュニティを作るためのスペースや病後児保育なども入りますので、地域に根付く施設になるように私も発信など行なっていけたらと思います。

8:大山街道について

・百年の計と銘打つ渋谷駅周辺の開発等に合わせ、区民や来街者に開かれたウォーカブルな街並みを創出していく。宮益坂については、歩道を約1.5倍に拡幅するとともに歩車道の段差をほぼフラット化し、車道と一体的に利活用できるようにしていきます。また「緑に包まれたグラウンドキャンバス」というコンセプトのもと、既存のケヤキを大切にしながら、歩道や車道に白御影などの天然石を検討。
・一方、道玄坂についても、将来的な歩道拡幅等を目指し、貨物の積卸しや停車のあり方の検証を目的として、片側を一車線にする交通社会実験を実施している。
・沿道の再開発に伴う区道路線の認定と廃止についての議案を上程。

▶️まち+CO視点
本定例会の伊藤たけし議員の提案にありましたが、渋谷駅周辺の街中が人が歩きやすいウォーカブルな街へということでスクランブル交差点の周辺に関しても、シェアドスペース、歩行者と自動車が共存できる環境を創出する提案を行なっています。渋谷の魅力を引き出すまちづくりになるよう、引き続き検討していきます。

9:玉川上水旧水路緑道の再整備について

・来年度から緑道の各地で整備工事が始まる。まずは、笹塚緑道・大山緑道・幡ヶ谷緑道において整備を進める。

▶️まち+CO視点
笹塚幡ヶ谷初台などのエリアで一緒に取り組んでいる田中たくみ議員や橋本ゆき議員とも、これまで玉川上水旧水路緑道の再整備についても住民の方々とも対話をしたり、活動も支援しながら取り組んできました。樹木に関するご意見をたくさんいただいた背景もあり、渋谷区でも再度樹木の健全度調査の実施を行い、不健全であるという判定をもらった樹木以外は極力残せるように検討を進めています。
地域コミュニティがより豊かに、より充実していく整備になるよう働きかけていきます。

10:令和6年度予算案の規模について

令和6年度一般会計予算額は、1,223億1,900万円であり、前年度比8.6%の増となっている。これに国民健康保険事業会計等の3特別会計、512億6,325万5千円を加えた各会計の合計額は、1,735億8,225万5千円で、前年度比6.9%の増となっている。

▶️まち+CO視点
各委員会(総務、区民環境、文教、福祉保健)でそれぞれの範囲に分かれて、令和6年度の予算審議を細かくチェックしていきます。それを受けて、予算に関する賛成・反対の可決がされ、来年度4月から執行となります。しっかりと委員会でチェックをし、要望等も伝えてきたいと思います。

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