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【生活】地域に根ざすということ

家の近くの気になるお店に行ってみた。
とても素敵なお店だった。
朝のコーヒーから夜のお酒まで、
店主の気まぐれでやっている的な、ご近所の方の憩いの場的な。

新規の私たちにも気さくに話しかけてくれて、
子供にも色々サービスしてくれて、
これ作ってみたのー食べてみて!と
頼んでいないパンも出してくれた。

女性店主は綺麗でユーモアのある方。
高齢のご夫婦・おしゃべり好きのおばちゃん・
元々のお知り合いなのか?恋バナをしにきた20代の男の子…
などお客さんも様々だった。
さらに大学生になる店主のお子さんも帰ってきて、
感じの良い挨拶をしてくれた。
そしてその子は少し暇をしていたうちの子達に声をかけてくれて、
なんとお店の外でボール遊びをしてくれた。約30分も!!
子供達は懐いて懐いて大喜び。
おにいちゃん、ありがとう!めちゃくちゃ良い子!!

良いお店、良い人との出会いができて嬉しかった。
自分が住む地域を思い入る
その1つになりそうな出会いだ。

今の分譲マンションへ引っ越してくる前は賃貸に住んでいた。
『一生の住居、持ち家にするか賃貸にするか問題』は
私なりに深く考え尽くして結論を出したつもりだが
持ち家のメリットの1つに『地域に根ざしたい』があったのは確かだ。

賃貸でも長く住むことはあるだろうけれど
どうしても「いつか出ていく家」という意識が私は常にあった。
近所のスーパーも子供の習い事も病院も美味しいお店も、
いつかこの地を出るまでの「今だけのお付き合い」
だと思えてしまうから愛着も薄い。

転勤がなく両親の田舎がある訳でもない私達は
家を買うと、おそらく死ぬまで…
少なくとも子供が巣立つまでは引っ越すことはない。
そうすると
子供の歯医者さんも「この先ずっと診てもらう先生」
という意識で接するし
何年後はこの中学校に通うんだなと想像したり、
職場までの動線・お店・なにもかも
自分の人生に関わるものに思えてくる。
愛着も湧くし、先の生活が見通せるのだ。

だから今回の素敵なお店との出会いも
おしゃべりしたい時に
ふらっと立ち寄れる場になったらいいな。
「私は地域で子供を育てるって考え方が大好きなの」
と言う店主に甘えて
もしも何か緊急で困った時に助け合ったり、
子供にとっても「知っている大人」が増えるといいな。
と思ったのです。

「結婚して子供産んでいつかは家を買う」
という流れが当たり前なんて全然思っていないから
家を買うかどうかも、真剣に考えた。

ネットで出てくるメリットデメリットも考えつくしたし
お金の計算もたくさんした。
気持ちの問題としては、
・子供や家族が育っていく「場」としての家は
自分たち所有のものでありたい
・先の生活を見通したい
なんてことを思っていたが
今回のお店との出会いで、
・地域に根ざす
ってこういうことかな、
と身に染みた。

もちろんご近所さんがいい人ばかりではないし
自らガツガツ輪を広げるほどの元気はないけれど笑、
今回のお店も、エレベーターで挨拶をするマンションの住人も
ママ友も近所のスーパーの店員さんも
ゴミ出しをする向かいのお家の奥さんも
何年後かも(多分)その存在を認識する距離感に
いる方々なんだろうなぁ。
自分も子供も家族も、
この地で育っていけたらいいな。

持ち家のメリットの、1つ体験談。

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