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11月4日(2002年)幸せな時間

初めての決勝戦前の1か月間は夢の中にいるようでした。
オリジナルTシャツを作り、チケットを確保し、Lフラッグを用意し、当日を迎え、前日夜から並んでいた息子の仲間たちと早朝に合流しました。そのころはまだ地球温暖化が今ほど進んでなかったようで、寒い朝でした。

数時間後、いよいよ開門の時間。中に先に入って行った人たちからチャントの歌声が聞こえ、思わず一緒に歌いだしジャンプしてしまうくらい気分は高揚していました。
先頭から遅れること1時間余り、やっと入場することができ、ゴール裏上方に位置を確保することができました。

素晴らしい青空にたなびく赤い旗、この美しい光景は決して忘れることはないでしょう。

試合の方は、鹿島の小笠原満男の打ったシュートが井原に当たって先制され、そのまま終了になり、レッズの初のファイナルは準優勝で終わりました。小笠原のシュートは絶対に枠外だったのであれはオウンゴールだったと、井原さんには申し訳ないけれど、ずっと思っています。

レッズの初めての決勝戦はキックオフされるとあっという間に終わってしまいましたが、それまでの1か月間は、充分ワクワクさせてくれ、たくさんな幸せと充実感をもたらしてくれました。

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