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4月29日(2011年)震災後のJリーグ

2011年のこの日はまだサッカーの試合を心から楽しむまでにはなっていませんでした。被災地三陸地方出身の夫の親族が何人も津波に飲まれ、家が流され、行方がわから無い人もいて、気持ちの上でも地震の続きの不安定な地盤に立っているような感じでした。

そういう状況でのこの日の試合。スタジアムではなく、テレビで観ました。ベガルタに負けてもそんなに悔しいと思いませんでした。それだけ、震災で受けたショックが大きすぎて、日常で感じる感情が鈍化していたという事でしょう。

ベガルタはこの年、好調を維持してリーグ4位となり、浦和レッズは逆に残留争いに突入する事態になってしまいました。
私の感情の方は、夏を過ぎ、秋になってレッズの降格危機が現実の物となってきたころ、ようやく回復し、シーズン最後には必死に応援できるようになりました。

震災後1ヶ月半でJリーグが再開し、1週間に1度は試合を観ることができるようになったことが、自分に寄り添ってくれる感じがし、なんとありがたい事かと思った年でした。





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