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まちぐらしんぶん:RE-EDIT

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エヌキューテンゴ(まち暮らし不動産)が、これからもご一緒に何かしたい方にお送りしているメールマガジン「まちぐらしんぶん」を再編集して掲載しています。
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#まち暮らし

どうする?うちのこと! ー空き家活用すごろく家主さん版ー

「どうする?うちのことすごろく」。 2019年に日野市と協働作成した「空き家活用すごろく」は、まちの空き家をつかった地域の居場所づくりを体験できるゲームでした。空き家の利活用を実際に担うのは家主さんというより地域の人たち。このすごろくは日野市の「まちと空き家の学校」で教材として使われています。 一方、家を今後どうしようかな、と思っている家主さんにとっては、家を地域の居場所にするとか以前に悩ましいフェーズがあります。「どうする?うちのことすごろく」は、実家あるあるを体験しな

不動産屋さんとの話は、なぜか思うように進まない?!

不動産屋さんとの話って、なぜか思うように進まない…。そんなふうに感じている人は意外と多いかもしれません。なぜそうなってしまうのかな?を、まち暮らし不動産のお客様にインタビューをさせていただきつつ考えてみました。 ご協力いただいたAさんは、2024年春ごろに、まち暮らし不動産がセカンドオピニオン的立場でお手伝いさせていただいたお客様。土地購入の契約、決済に関するご相談でした。 【ご相談時点のAさんの状況概要】 50年以上住み続けた実家(現在Aさんの母と妹が居住。)は借地権

家が空き家になる理由(「どうする?うちのことすごろく」解説コラム#001)

まち暮らし不動産が2024年に企画製作した「どうする?うちのことすごろく」。製作に至った経緯や、おすすめポイント、内容の解説など連載していきたいと思います! さて、結論から言います。家が活かされない、つまり空き家になるのは、家を活かす3つの力「資本」「技術」「関係性」が不足するからだと考えています。3つの力はある程度は互いに補完できますが、どれかが大きく不足する(ボトルネックになる)と空き家になります。「どうする?うちのことすごろく」は、このうちの「関係性」に着目して作って

シェアする暮らしを「引き継ぐ」 

JR中央線で高尾から2つ向こうの藤野駅。柔軟でおおらかな、オルタナティブな空気があるエリア。最近またじわじわと、人気が高まっているようです。 ここに2011年竣工した「里山長屋」は、コーポラティブ方式(※)でつくられた住宅。4つの住戸とコモンハウスからなります。世帯ごとの住戸は独立した空間を確保しつつ、コモンハウスを共有、暮らしの一部を共同化して暮らしています。自然の生態系をお手本としながら、世界中の伝統的な暮らし方の知恵をあつめて、人間を取り巻く自然や社会・経済などあらゆる