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旅の思い出 最終日

ポートランド旅行六日目
最終日、帰国の日。10時にポートランド搭乗、シアトルに11着。シアトル発が6時間後。9時間飛行機に乗り、羽田へ。

今回の旅行は、シンポジウムに参加することが本来の目的だったが、合間合間に、ポートランド中心部の東西南北のエリアを歩くことができた。
町はほんとうにコンパクトで、川も山も生物も近く、カフェやレストラン、バー、ショッピングモールにスーパーマーケット、公共施設まで、もう「町」にある全てがコンパクトに集まっていて、それでいてすぐにライトレールで辿り着ける、という高機能な場所だった。そして街路樹の木陰が町に映るのが美しかった。

建築物の昔のものを今風に生かしていること、DIYや木工をしたくなったら道具や材料を豊富に調達できる場所があること、使われなくなったものが価値あるものとして集まる場所があることも、この町の素晴らしいところだと思う。

一方、環境志向があり、洗練されたイメージとは反対に、ホームレスもとても多い。空港からダウンタウンに行く途中で目に入ったのは、テントだった。それは何だろうと思っていると、チャイニーズタウンに行けばその答えがよくわかった。
ストリートの至る所で座ってたむろし、またはテントを張り、大麻を吸っていたりするのをみた。
(調べてみるとチャイニーズタウンの付近にホームレス支援団体の事務所が多いらしい。)

しかしチャイニーズタウンだけではなく、ダウンタウンのブロックを歩いていると、一人とは必ずすれ違う。路上のベンチで毛布にくるまり寝ている、タトゥーを入れている、物乞いが観光客に声をかけながら歩いている。若者や女性も見かけた。
豊かさとは裏腹に、社会からはじきだされたひとたちの貧しさもそこにあった。というのも、目を背けてはいけないポートランドの事実だ。


上から見る景色
数年ぶりに飛行機に乗る。海外旅行へ行く。その中で気づいた、自分の中の大きな変化、それは町を楽しむ視点が備わったこと。街歩きによって、どのような視点で街を見れば良いのかが分かり、ポートランドにおいても、それは発揮された。
目の前に現れた美しい建築物の歴史を調べてみること、古写真と見比べて景色の変化を知ること、すれ違う人たちの服装や行動の観察からこの地域を知ること、地図を見てどのような店や場所があるのかを見ること、エリアごとの地域性を捉えること…

アメリカについて全く知識がなかったので、飛行機でアメリカ文化入門という本を読んだ。アメリカの地理、歴史を知ると、また様々なことが立体的に見えてきて面白かった。芸術や音楽、文学、ジェンダー、宗教などもその地理や歴史と深く繋がっていることがわかった。
岐阜県や国内での街歩きと同じように、外国のことも知ってみたい、歩いてみたいという気持ちが生まれた。

最終日。
シアトルの空港は難しい。
電車で移動しなければならない
ポートランドから出発した時の景色
乗り継ぐシアトルで4時間ほど時間があったので、駅移動してみることに。
切符売り場でどこに行くか決め、
隣の駅まで弾丸トリップ。
駅のホームから
tukwilaという町で降りる。
ここは街を歩く人はあまりいない。
tukwilaで入った珈琲店。ここでアメリカンとアーモンドパイを買う。黒人のルルとブルックがやっている。気さくな人達だった。
旅のお供だったKodak
アフリカ料理、エチオピア料理屋など聞いたことのない店が多く、そして黒人も多かった。ここはどういうエリアなんだろうか。
セキュリティチェックが1時間待ちだよ!と連絡が来て焦って空港に戻る。
たったの1時間だったけど、
最終日もすごく旅だったなあ