何物でもないことの情けなさ

誰かに必要とされたいと思いながら、
誰にも知られていないことの身軽さを気楽に思ったりする。

強く何かを欲したり、強く誰かを求めたり、
その瞬間のひりつきや痛みを恐れるほどには、
器用に生きられるようになってしまった。

今からでも遅くないだろうか。
できる限りの誠実さと
わずかばかりの感性と
持ちうる限りの知識で
誰かに「私」を必要とされてみたい。

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