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芸術が苦手。

芸術というものが、最近とみに苦手だ。
そもそも、言葉そのものに強い意味づけがなされている状況があまり好きではない。
「音楽」とか「哲学」とか「芸術」というのは大体定義されずに使われるので、それぞれの人がそれぞれに意味づけをすることになる。
往々にして芸術に携わる人はあまり言葉が得意ではない。ノンバーバルにいろんなものを共有しようとする傾向があって、それを見るたびに「本当にうまくいっているのか…?」という疑念に駆られてしまう。結果、演奏などがうまくいくと、彼らはいかにも誇らしげに「音楽した」と胸を張る。勝てばよかろうの世界、再現性はそこまで必要ない世界なので、それも許容される。ときたま、その価値基準が受け入れられないことがある。

カントのカの字も知らない人が「感性」について語ったりすることも多い。そんなことで腹を立てるのは相当参っている時だが、そういうこともないわけではない。

さっきメルカリで買ったジャケットが大きすぎたので少し機嫌が悪いのかもしれない。LLじゃなくてLでよかったな。

高速道路で窓を開けるのは、シートベルトをしないこととどのような関係があるか?この間静岡に行った時、僕は常識的な行動を取れていただろうか?牛乳はどうやったらもっと早く飲めるのか?そんな非文一歩手前の疑問文が、頭の中に浮かんでは消える。

確率1で未来が予測できないように、過去も不定なものである。現在を離れれば離れるほど、過去の実在性は下がっていき、正確に想起できる確率が減っていく。それが「忘れる」という動詞から想起される事象とどれくらい一致しているかわからないけれど。

参考:一ノ瀬先生の講義動画 一ノ瀬先生の本

とにかく、僕は今日ずっとミスチルを聴いていた。

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