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私の徒然おやつ雑記

これがないと私のお正月は始まらないし、終われない。季節の中で一番最初の節目となるお菓子であり、味も大好きなのが、松山市の老舗和菓子屋さんの絶品の花びら餅だ。ごぼうと金時人参の蜜漬け、そして自家製餡を包むふわりとした生地(←求肥?)の神々しさは、まさに初春に相応しいお菓子であることに間違いはないと思う。

完成された姿を見ただけで、その手間暇を思い、ありがたくて手を合わせてしまうくらいだ。あっという間に売り切れるのと、年末年始は気忙しいのもあり、邪道と知りながらいくつか買い求めたものを冷凍しておき、ちびちびと長々と味わってしまう。上生菓子の頂き方としては、邪道ということも分かっているのだが、店頭に並ぶ時期も短く、予約必須のありがたいお菓子なので、なるべく長く味わいたい…。新年早々「美味しい…!」とじんと感動に打ち震えながら、今年の幸先を思わずにはいられない。

残念ながら、今年は花びら餅をつくることを止められたけれど、これからも思い出の味として初春を彩ってくれるだろう。

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