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Mさんのこと

先日、友人が亡くなりました。(2022年1月2日)
友人と言っていいのかな?いいよね。
長いこと疎遠ではあったけど、今もSNSでうっすら繋がりはあって。
いつも元気でライブに行っている印象。
彼女と知り合ったのは、とあるバンドから。
きっかけはなんだったんだっけな〜。
その頃は初代iMacが出た頃で、インターネットが急に身近になった時。私も発売後まもなく初代iMacを購入しました。

そのバンドのファンサイトや、公式HPでは夜な夜なチャットが盛り上がっていて、その中の仲間の1人に彼女がいました。(Mさんとします)
そのバンドの古くからのファンでお兄さん的存在の人がいて、その人がお花見やオフ会を主催してくれていて、Mさんも参加していました。
私はそのバンドの古いファンではあったけど(一応メジャーデビュー前から)薄情なファンで😅

Mさんはファンになってまだ日は浅かったけどすごい熱量でハマっていて(そしてそれはずっと続いたのでした)いつもライブにいる!
夜な夜なのチャットでもかなりの確率で会えました。つか、チャットは私もかなり入り浸っていたー。
話すことはそのバンドの話だけではなくてけっこうどうでもいいこと。でもすごく楽しい時間でした。たくさんの仲間たちが来ては去っていったなー。まだ連絡取れる子もいれば、もう全然分からない子もいる。どうしているかなあ。
でも、その中でうっすらとはいえ20年繋がってこれたから、やっぱり友人と名乗っちゃおう!
おこがましいかしら。

今までライブハウスで話しかけなければ、ライブ友達なんて出来なかったのに、インターネットのおかげで、当時のそのバンドファンたちは「わー!こんなところに仲間がいたんだ!」と気付き、一緒にライブに行き、なんだかんだと理由をつけてはライブ外でも集まってはわちゃわちゃと遊びました。
身近な友人たちからは「誰?」と言われるこのバンド、でもいた!仲間がいたー!と我々はものすごく嬉しかったのでした。
(で!も!今はめっちゃ有名なバンドマンたちからリスペクトされ、老若男女、海外からも愛される有名じゃないけど有名なバンドなんだよーう!)
そしてそのわちゃわちゃは、20代半ばくらいでお金や時間もある程度自由がきくようになっていた自分には「遅れてやってきた青春!」って感じですごく楽しい時間でした。(地味な青春だったもんでね)
で、その中で知り合った人とちょっとだけ付き合って別れたことがあり、まだ若かった私は朝になるとメソメソ泣いていた時期があり、そのことを誰もいない時間のチャットで呟いていたら、そのカキコ(死語。。。笑)を見てMさんは泣いてくれたそうで。
そのことが、なんだかすごく当時の私には救いとなって、今も忘れられない出来事です。
あの時はありがとう。
まだ付き合っていた時期、彼氏はMさんに私のことを相談していたりもしたそうで。
その点でもお世話になっていたのだなあ。。。

Mさんは、とにかくライブに行っていました。
出会った当初こそは私の方が長年行っていた分、本数は多かったけど、それも数年で抜かされた🤣だって、地方も半端なく行くんだもん!
私もたまには遠征するんだけど、絶対、もう、絶対いるのね。どこでもいるの😅
会えないこと、見かけないことはまずない🤣
つか、地方にライブ行っても見渡せば知り合いばかりで「ここどこだっけ?」と地方にいることを忘れる。
そんな幸せな音楽生活を送っていましたが、薄情な私はやがて、仲良くしてくれるインディーズバンドにハマり。やがてそのインディーズバンドは活動休止。
私自身も仕事や生活スタイルが変わり、ライブはめっきり行かなくなりました。
一時期は毎週のようにライブハウスに行っていたけど、年に数回に。コロナ禍の今はまっったく行っておりません。(老人ホーム勤務なのでねー。自粛です)

そんな中、Mさんは病が発覚します。
Mさんは病の告知から闘病、その中の日常をブログに残してくれていて、そのブログを私は彼女が亡くなってから知り、読みました。
なんていうのかな、すごくいいブログで。
彼女にとって、音楽がすごく支えになっているのもよく分かりました。
そのバンドは、ボーカルの人はこのコロナ禍でも果敢にライブを続けていてくれて、ほんとによかった。感謝したいです。

フリーの仕事、医療保険未加入、おひとり様の闘病記という面でもすごく参考になるブログ。
私は持病があり保険に入れないので、病気になったらどうしよう、と思っていたのですが、なんとかなるみたいだと分かり安心しました。
あと、支えてくれる友人に恵まれたMさんはやっぱり本人の人徳なのだなあと思うよ。
まあ「人徳」なんて言ったら「なにそれー」ってMさんも支えていた友人も笑うんだろうけど😅

私はMさんと特別に親しかったわけでも、深い話をした間柄でもないんだけど、疎遠の時期も長かったけど、でもやっぱり寂しいし、忘れたくない人、大切な人だなと思うのでこのnoteを書いてみました。
多分、誰も読まないしね。
私だけの覚え書きってことで。

コロナ禍が落ち着いて、私がライブハウスに出没できるようになったら、きっと会える気がします。彼女の仲間うちでも「これからはいつでもライブはフリーパスだね!」って言ってるしね。

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