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おれたちのホームコート-国体-

あと4時間で、アランマーレのホームゲームがはじまる。
このホームゲームは、今シーズンラスト。
そして、来年度改修で使えなくなる国体での、改修前ラストホームゲームでもある。
昨日そこに立ち、3時間立ちっぱなしでポスターを貼り、終わって座席に座ると、胸に迫るものがあった。

私たち酒田市民にとって、国体記念体育館は「市民体育館」でもある。酒田市における「ザ・体育館」なのだ。
国体ができたのは、平成4年のべにばな国体に合わせて。自分はその時高校3年生、少年の部の強化学年だった。この体育館は、バレーボールの会場として作られた。山形県の中でもバレーボールが昔から盛んな酒田市が会場として選ばれたわけだ。

私は剣道少年だった。
自らの競技において思い出深いのは、国体記念体育館で行われた高等学校の剣道大会。いわゆる上につながる大会ではなかったけれど、私の所属する県立酒田東高等学校剣道部は、お隣にある東北最強の呼び声高い酒田商業高等学校(現在の酒田光陵高等学校)剣道部に、シーズン初の勝利を収めた。
自分は団体戦の次鋒として、剣道王国遊佐町出身の強豪選手と対戦。辛くも引き分けたのを記憶している。
要は仲間の勝ち星で勝てたわけだが、国体の大アリーナに1面だけ設けられた試合場の中央で「はじめ!」の声の直後に決めた面の感触は今でもこの手に残っている。

その後、剣道はやめて、自分が国体に来ることはなくなった。市役所に来て、仕事の場所として訪れることはあったけど、仕事は仕事。
そして8年前。アランマーレの取材が始まった。
森寿実子さんのインタビューにはじまり、数々の練習やホームゲームをここで見てきた。広報の取材で、アランマーレと絡むのもほぼ国体だった。
ドラマも数多く見てきた。イチさんの決定率75%、シイコさんの超絶ブロックデビュー、さやかさんのビューティフルブロック、センさんのバースデーWin・・・枚挙に暇がない。

私は国体記念体育館が大好きだ。
この体育館に嫌な思い出など一つもない。
アランマーレと出会えたし、今は自分の娘もこの体育館でバレーボールの試合に出ている。

そんな国体が、来年度一年間使えない。それは施設としての寿命を延ばすためのこととは理解している。でもやはり寂しい。2月のホームゲームの時にはなんとか間に合わないのかと、大人げないことも考えてしまう。でもやはりそれは無理だろう。

ならば、今日明日。
改修前ラストのホームゲームは、V2で最高のものにしたいと思った。自分は無力だが、できることをしようと。

職場の理解を得て、会場をアランマーレ一色にするお手伝いをさせてもらった。市職員個人レベルでできることとしては、これが精いっぱい。
あとは・・・今日明日、会場を訪れるファン、市民の皆さん・・・アランマーレを支えるすべての人々の力をお借りしたいと思う。

皆さんに向けた私からのメッセージをこの一枚に込めた。大好きな木村友里さんの力も借りて。

さあ、国体記念体育館改修前ラストホームゲーム!

国体記念体育館を、オレンジで埋め尽くせ!

がんばれ!アランマーレ!

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