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私だけは

君には私しかいないと思ってた、
私だけだった。

だって、君がそうやって言うから。
「君しかいないし君しか見てないよ」って、あたかも真実かのような目で私の目を見つめながら、まっすぐ伝えてくるから。そう思うのも当然でしょ。


君ほどの虚言癖、受け入れてくれるの私だけでしょ。すぐ嘘つくよね。気付いていないだろうけど、周りの人達、皆気付いてたよ。はいはい、また始まったよって思ったけど、気付かないふりをしてあげていただけであって。私なら、君が嘘をついていても全て信じてあげるし、全て受け止めてあげる。嘘まで丸めて愛してあげるのに。


君ほどの寂しがり屋、受け入れてくれるの私だけでしょ。連絡の頻度、愛情の重さとか、同等に愛し合えるの私しかいないでしょ。私ならどれだけ忙しくても、逢いに行くような時間なんてなかったとしても、どれだけギリギリでも逢いに行くのに。そしてそのまま、君の悲しみとか苦しみもまとめて、全て抱きしめてあげるのに。こんな人、いないよ。


私なら、君を立ててあげられる。君の自己肯定感なんてもうね、全力であげてみせるよ。毎日が少しでもキラキラしたものになるように。君がもう、しょうもない嘘なんてつく必要が無いくらい、見栄を張る必要が無いくらい、私が君を承認してあげるから。
君にとって「楽しい思い出」だけを与えてみせるし、「幸せだな」って思う事が増えるように全力で頑張るよ。なんでもしちゃうんだから。




今の人は、私より恋愛の価値観も合うのかな。


そんな訳ないだろって、さっきみたいに根拠に基づいて(何にも根拠では無いけれど、そう思いたかっただけ)思い切り反論したいけど、そんな訳あるからこういう結果になったんだろうね。悔しい。私だけじゃなかったんだね。死ねばいいのにな。



自分の事を賢い、できる男だと思ってしまっている、バカみたいに頭の悪い君のことが大好きだった。

私のことボロボロにしておいてさ。
「どうしたの?」って、心配してくれるような、ゴミみたいな君が大好きだった。この傷も全部お前のせいなのに。よくそんなことが言えるね。責任取りなよ。

何にも賢くないよ、君は。自分でも「いやいや俺なんて」っていうけど、本当はそんなこと思ってないの知ってるよ。褒め言葉に対して、まあ確かに一理あるなって感じてたでしょ。君は、君が思っている以上にわかりやすい人間だ。そういう所も好きだった。



これ、1番怖いのが、信じられないけれど、私は君に「会おう」っていいたい。忘れられない、って、伝えたい。今でも少し、期待してしまっている自分がいる。どうせ別れるでしょ?あの女。だって、私の方が、


私も君くらい、いや、君以上に賢くないのかもしれないね。まだ、彼と一緒にいたい。一緒にいても幸せになれないと分かっていても。幸せじゃなかったとしても。

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