どうしよう

美容院に来ました。
過去に何度かブリーチをしていて、暗い色を入れても落ちてしまうので、気持ちプリンになってしまって。ルンルンで髪を暗くしに来ました。最近まじで眠れてないし、疲労やばいし、めちゃくちゃ家に帰りたかったんだけど。今日しかなくて。



予約時間まであと10分。
少し焦りながら、汗をかきながら、美容院に向かっていた時に、友人から電話がかかってきた。元彼と共通の友人、就職するまでは3人とも同じバイト先だった。

「もしもし?今(最寄り)駅で飲んでるんだけど、こないー?」

飲みの誘いだった。
行きたいけれど、今から美容院だし、明日も5時おきとかなので結構乗り気じゃなくて、一旦ごめんねってお断りした。気まずさもあったけれど。



美容院について、色々塗布して貰って。
ふと画面を見たらもう1件着信が入っていた。さっき断ったのにな…と思いながら、念の為出れなくてごめんね、とLINEを送ったら、すぐ電話がかかってきた。丁度カラー剤を塗って時間を置いていた時だったので、電話に出たら、友人では無い男の声がした。私が大好きな、大好きな。大好きな人のだった。


驚きすぎて何だかめちゃくちゃ低い声になってしまった。久々に会話出来ているのが信じられなくて、思わず涙が出そうになったけれど、ああ、ここ美容院だ。堪えた。

「今飲んでるんだけど来ない?
来てくれたら嬉しいなーって。
話したいことあるし。いまどこいるの?」


美容院だって言ったじゃん。
嬉しい、とは?話したいことって何?私は話すことなんてない。今更何を話すのだろう。もしかして何か解きたい誤解があるのかも、色々グルグル考えた。彼の声を聞いて、辛い思い出が蘇ってきてしまった。
私が彼のせいで散々自分を物理的に傷付け、本当に死んでやろうかたくさん悩んだこと。どうしても私を包み込んでくれる、彼の大好きな温もりが忘れられず、苦しんだこと。別れてから今日というこの日まで彼のことが忘れられず、毎日必死に生きていて、彼の事をただ想った文章をツラツラとアップロードしている私自身の気持ち悪さ。最悪だ。バレないように涙を流した。


ちなみにこれ、今の話ね。なう。

結末はまた。追記します。





追記

あのー、結局、かなり冷めた。
こんなツラツラ愛を語っておきながら、何だったのだろう。悲劇のヒロイン的な自分に酔っていたのか、過去の思い出に酔っていたのか。

久々に会った彼はちゃんとゴミだった。
友人は迎えが来たので帰宅、彼に呼ばれて都合よく来てしまった側の私と先輩は何故か残され、彼は席を外し、よく分からない他の女と飲んでいた。彼女じゃないまた別の誰か。
飲んでるくらいなら…と思っていたけれど、会計もせず気付いたら居なくなっていて、電話をかけたら「盛り上がっていて楽しそうだったから」とか言って。意味がわからない。こちらは呼ばれた側だし、2杯しか飲んでないし、まさかこれ私たちが払うの?って思って、ブチギレそうになった。




まあ結局色々あって払って貰えたんだけど、相当舐められてるよな。盛り上がってしまったこちらも悪いけど、私を置いて、他の女と帰るなんて。頼むから、私の事を覚えている今のうちに死んでください。髪が暗くなった私を見て、「めっちゃいいね」とか、ちょっとした私の癖に対して「うわー、なんか懐かしいね」とか、あの楽しかった頃を思い出させるような会話を持ち込んでくる好きだった人、早めに死んでください。でも怖い事に何もときめきませんでした。寧ろめちゃくちゃイライラして、酒が進みました。



君はきっと地獄に行くでしょうね。私は天国ですけどね。可愛いし。

死んでも私たち、一緒になれないみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?