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もっと知りたい。伝えたい。 2020/01/06 小寒

今日から二十四節気の小寒に入ります。いわゆる寒の入り。一年の内で一番寒い時期の前半です。


さて、地元金沢の伝統文化と言えば、金箔。日本の生産量の実に99%を占めています。


Wikipediaによれば

日本の金箔生産では、石川県金沢市が総生産量のうち99%を占める独占的な産地である。江戸時代初頭には箔打ちは幕府に独占されていたが、当時の加賀藩が密造を続けた末にその免許の獲得に成功したこと、高湿な気候が箔打ち作業に適していること、金沢市、輪島市、七尾市といった金箔を大量に消費する漆器や仏壇の産地が近くにあったこと等が、主な理由である。

主な用途としては、仏壇、仏具、漆器などの工芸品になります。身近なものとしては、食品、和食や、ソフトクリームに金箔を振りかけたり。

金沢で生まれ育った私としては、知ってるけど、自分自身関わることがなかったものなんですね。

そんな時、私の高校の先輩が、金箔を使ったアクセサリーを発売しました。それが話題になり全国の百貨店の催事に出展オファーが続々と。最近ではニューヨークのアート&デザイン美術館で販売されたり、その価値を分かる人の間で注目されています。

今日1月6日まで、銀座三越の日本のくらし道具展に出展されてたので行ってきました。

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その、アクセサリーの名前は

「Gold-Knot」

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上の写真の説明文を下に記すと、

「伝統工芸を日常に身につける」をテーマに、石川県の伝統的工芸品「金沢箔」を独自の技術でヨーロッパに伝わるレース編み「タティングレース」に貼る(特許)ことにより仕上げました。デザイナー自身、肌が弱く、安心して身に着けられるアクセサリーを模索する中で、アレルギー反応を起こしにくい金箔素材にたどり着きました。2019年からはニューヨーク「アート&デザイン美術館(Museum of Arts and Design)で石川県の作家の作品としては初めて販売されているほか、フランス・パリねギャラリーでも展示販売されるなど、ファッションの先進地が注目する華やかな作品です。商品開発に当たっては、いしかわ産業化資源活用推進ファンドの活用を経て、石川県工業試験場の協力で電子顕微鏡による金箔の貼り方の確認やはがれにくい耐久テストを実施、特許を取得しております。

エジプトで始まり、ヨーロッパで広がったレース編みのタティングレース。調べてみるとシャトルと呼ばれる舟形の小さな糸巻きに巻いた糸を使って結び目を作っていくレースの技法なんですね。


そのタティングレースの上に金箔を貼るので

 Gold-Knot 金の結び目

って言うんですね。とても素敵です。

ヨーロッパと日本の伝統工芸の融合から生まれた新しい文化。アレルギーに優しく、軽いので一日中つけても疲れない。日常づかいには、とってもいい商品です。

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この商品を、私の先輩と開発したデザイナーの木和田さん(向かって左の方)と。残念ながら先輩は金沢店のオープンの為、一足早く金沢に戻っていたのでお会いすることができませんでした。

木和田さんいわく

「この価値を分かる人は、金額を見る前に一目で気にいるんです。」

目が肥えた人は、感性で選ぶんですね。そこに機能として、軽くてアレルギーが出にくい素晴らしい付加価値がある。

この価値が分かる人に、手渡しで伝えたいと思いました。まだまだ日本には、知らない伝統工芸がたくさんあります。

もっと知りたい。そして伝えたい。


Gold-Knotの今後の展示日程です。

◆1月7日㈫〜13日㈪
丸井今井札幌本店 大通館9階
「加賀百万石のれん市」
〈最終日午後6時終了〉
https://www.maruiimai.mistore.jp/sapporo/event_calendar/kaga.html

◆1月15日㈬〜20日㈪
阪急うめだ本店9階
「旨し、美し。金沢・加賀・能登展」
〈最終日午後6時終了〉

◆1月22日(水)~30日(木)
伊勢丹 浦和店 7階催物場
日本の職人 匠の技展
〈最終日午後5時終了〉

◆1月22日(水)〜29日(水)宮崎 山形屋
加賀百万石のれん市
新館5階大催場
〈最終日午後5時終了〉

2月以降の出展は以下の通りです
【立川】 伊勢丹  2月19日(水)~24日(月)
【仙台】 三越   2月22日(土)~3月1日(日)
【鹿児島】山形屋 3月 3日(火)~10日(火)
【香林坊】大和   3月 4日(水)~10日(木)
【新宿】 小田急  3月25日(水)~30日(月




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