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森林浴体験会レポート 「森林浴のススメ 〜デジタルデトックスで心身リセットしませんかー!」

森林浴ファシリテーターとして、初めての森林浴体験を企画実施しました。とは言っても、まだ研修中で、10月に受講した森林浴ファシリテーター講習の後に実施する、実技になります。

森林浴ファシリテーターとは参加者のこと、主催者のこと、地域のこと、森のことを自分ごととして考え三方よし、四方よし、五方よしを考え、森林浴の良さを伝えていく人のことです。

詳しくは↓
https://www.fwithf.org/topics/森林浴ファシリテーター/


今回の企画は名付けて
「森林浴のススメ 〜デジタルデトックスで心身リセットしませんかー!」

目的は都会の日常から離れて、森に入り、プチデジタルデトックスで心身のリセットをすることです。

森林浴の場所は、新宿から京王線で45分の長沼駅、そこから歩いて5分ほどの東京都立長沼公園です。あっ森林浴行こう、って思った時にすぐ行ける場所です。


駅に降り立つと天気は曇り。少し小雨が混じってます。あいにくの、って言ってしまいそうですが、逆にこの天気の方が、雨を感じたり、雨で森の土や葉っぱね匂いが立つんです。森林浴は全ての天気を楽しめるのがいいところ。なので雨天決行です。さすがに台風は無理ですが 笑

参加して頂いたのは私の活動を応援してくれている友人ふたり。まずは、公園近くの公民館でオリエンテーション。コースの案内をした後、今回参加された理由、今の気持ちなどをお互い共有しました。

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軽くストレッチして、森に入る前に神社にお参りも。今日一日の安全と、ここに来れる事に感謝します。※安全面についてはレクリエーション保険に入って実施しています。

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ここから数分歩き、さあ、いよいよここからです。さっきまでの空気と違います。ひんやり湿気のある空気が肌に伝わってきます。

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長沼公園は東西に約1,000m 南北に約500m、東京ドーム約7個分の広さで高低差が100mの森です。写真をみて頂くとわかりますが、公園と言うより森の中を歩いているようです。

この森はコナラやクヌギを中心とした雑木林で40年前に東京都が公園とし、整備を続けて環境を維持しています。何とこの森にはオオタカの巣があるらしく、生態系が整っている貴重な場所でもあります。

今日は2時間ほどかけて、この森をアップダウンしながら、森を感じて行きます。

公園の中は丘陵地を歩くルートが何本もあります。今日は柿の木谷戸から入ります。谷戸(やと)とは、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形のことをいいます。その谷を登っていきます。

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谷には落ち葉に隠れて水が溜まっています。

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この写真を見るともはや都立公園だと思えませんね 笑

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途中にあるもみの木。この木の上にオオタカの巣があるそうです。

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朴葉味噌でお馴染みの朴の葉です。


●ソロウォーク

この道を1人ずつ歩いてもらいます。初めての森の中を1人で歩くってないですよね。先がどうなっているかわからない道を。自然を感じながら歩きます。

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いい感じの森につづくみち

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ふかふか落ち葉

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歩き終えて

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1人で歩いた気持ちをシェアしました。

何も考えず歩いたので、五感が冴えてきた。行き先を決めずに、ただ歩くの初めて。などの意見が。普段時間と場所に縛られて生活していることを気付くワークになりました。


●森の秘密基地
1時間ほど歩いた所が、この森の秘密基地。ちょうどいい広さの平な場所があるんです。

レジャーシートを敷いて、ねっ転びます。
目を瞑れば、背中から伝わる大地の冷たさと、落ち葉のクッションの柔らかさ。鳥な囀りや、落ち葉が落ちる音も感じます。

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頭が空っぽになり、時間さえも止まったような感覚。30分ほど、森に溶け込みました。

このワークをやると1分も立たない間にイビキをかくひとも。普段なかなか眠れない人でも、一瞬で眠りに落ちてしまいます。

森の中の光や風、音が心地よく揺らいでいて(1/fゆらぎ)、人間自身の細胞も揺らいでいるので、そうなるのでしょうね。人間も自然の一部なんだなぁって。

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目を開けるとこんな景色が。普段寝転んで樹々を見上げないですよね。この日は曇りでしたが、晴れた日は、木漏れ日がさして、とっても綺麗なんです。

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落ち葉の下の土を触ってみます。そして嗅いでみます。昨年の落ち葉、その前の落ち葉が積み重なっているのがわかります。微生物に分解されて土にかえっていく。その養分が、根っこから樹々の栄養となって循環していきます。これを見るだけでも、生態系を感じることができます。森は生きています。

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あったかい珈琲とチョコでひといき


この秘密基地から、あと1時間かけて、登っていきます。

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竹林を抜けて

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幹を触ってみます。木の種類で触った感触が違いを感じてみます。ザラザラの肌や、つるつるのもの。太さも違うし、温度も違う。

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木も人と一緒で、それぞれ個性を持っていることに気付きます。

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目の前に真っ赤に染まった楓が

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しばし足をとめて

●展望台
八王子の街が見えます。灰色と緑(紅葉)のコントラストがはっきり。ここから眺めると普段の自分達が、いかに自然の中にいないことを実感せずにいられません。

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ここまでが今日の森林浴コースでした。途中休憩を挟みながら約2時間、高低約100mをアップダウンしながら森を感じました。


さて、これからがお楽しみの昼食です。 

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創業100年を超える、鳥料理を食べさせてくれる、その名も鎌田鳥山。その昔はこの森にいる野鳥を獲って食べていたそうです。

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この写真、見覚えありませんか。そう千と千尋の神隠しの一場面。なんと鎌田鳥山の看板が写っています。宮崎駿さんも、ここによく来られるそうです。

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築100年以上のお店の中は、こんな感じ。

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囲炉裏に炭を焚べてもらいます。

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串で刺した、手羽、もも、砂肝たち。美味しそう。この串ですが、一本一本竹を削って作ってるそうです。この自然に対するこだわり、素晴らしいです。

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野菜とうずらの卵

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焼きはじめます。

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焼ける間に、味噌こんにゃくを、いただきます。美味しいー!

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塩とタレでいただきます。もう間違いない美味しさ😍食べるのに集中して、これ以降写真撮れてません 笑

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皆この笑顔

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シメは麦とろご飯🍚
これまた、めっちゃ美味しいーやーん!
∩(´∀`❤)∩ワァイ♪

2時間かけて、ゆっくり、いろんな話をしながらいただきました。森を歩いたあとなので、いつもより美味しく感じました!

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隣に美術館もあったりして

とても雰囲気があるお店です。

https://www.tori-yama.com


●月舞台見学

ここから直ぐの所に月舞台と言う、実験的な住まいがあるんです。崖に半分埋めた住宅です。

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その家を設計した、建築家の落合さんに案内して頂きました。

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この日は、落合さんの妹さんが琴奏者で、その撮影をしてる中、案内頂きました。

この月舞台は、釘を一本も使わず立ててるんです。杉を使ってるんですが、その杉も新月の夜に伐採したものを使っているそうです。昔はそうしてたそう。住宅にするには新月の日が1番よいそうです。

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地下に埋まった部分(寝室)は、地球からの温かさに、少しの熱を住宅に加えるだけでエアコンなどの暖房はいらないそうです。隣に浴室があるんですが、部屋が冷えないため結露がなく全くカビが生えないそうです。

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https://www.fb-studio.jp/architect_idx/architect_page04/

この落合さん、世界中の森を見て回ってる方です。最近出版された本がこちら

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すべては森から

都市が森に進化しはだかの皮膚感覚を取り戻す時代が来ることを願う。

世界中の事例が載ってます。この長沼公園のことや、フィンランドのサウナの発祥の場所やスリランカのアーユルヴェーダのことなど。

友人話この写真のはだかの人が落合さんだと思っていたそう 笑 ちなみにこの人はスリランカのアーティストのラキさんと言う方で、いつもはだかで過ごしているそうです。


気がつけば、もう16時。朝10時から森に入ってましたが、今日は正直、時間をほとんど考えなかった気がします。時間の感覚さえなかったと言うか。あっという間と言う気もするし、何時間も過ごしたような気も。

友人からもステキな感想やアドバイスも頂きました!持つべきものは友ですね!感謝、感謝です😊

これから、いろんな場所で森林浴をやっていって、その良さを伝えていきたいと思ってます。

そして、いろんなコラボ体験(森林浴×サウナ 森林浴×ヨガ など)もしていきたいなぁ😊

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