「海へ行こう」①
今回は、とある里にいる二人の兄妹が、海に行くお話です。
「お兄ちゃん、海へ行ってみたい」
妹であるナギザが、兄のタケルに言いました。
兄妹は山に囲まれた里に住んでいて、タケルは薪を拾ってきて、ナギザと共に仲睦まじく生活をしていました。
「そうだな。最近は家のことで忙しかったし、たまには海の方へ出かけてみようか」
こうして、二人は海へ出かけることになりました。
タケルとナギサは、田んぼの道を行きます。ナギサは嬉しそうに、前へ行きます。
「そんなに急がなくていいよ」
タケルがなだめるように、言います。
それにしても、良いお天気です。遠くには山が見え、草の緑が青々としています。田んぼには、苗が植えられてばかりかな?
のどかなのどかな、田舎の道。