カップルの喋り客。その心中

劇場での喋り客の大半は、仲間連れ。その中でも男女の連れの喋りは次のパターンをよく見る。
最高のシーンで、劇場中が固唾を呑んで見入る中、もっとも静かに集中したシーンで必ず男の方が女に向かって、なんてことない世間話めいたことをボソボソッという。
この心理はありありと見透けている。エロいシーンを見て、連れの女に自分がエロに心よろめいていることを気取られたくない。平気だよアピールをしないと不安で仕方ない。それで下らない一言をボソッと呟いて、こんなシーンでは俺は平気だよアピールをして、女との関係を平静に保ちたい。もちろんとても仲良しでHを許し合っているカップルならこんな下らない会話はなかろうが、そこまで言ってないカップルは、とかく男の方が平気だよアピールをしてしまう。
そして、その小さいつもりの呟きは、神経を極限まで集中させている客席全員に丸聞こえとなる。壊滅的な破壊だ。入場料をこいつらに請求したくなるが、ちゃんと踊り子さんたちのポストを見ている客たちは、トラブルが劇場を潰すとわかっているので仕方なく黙って我慢する。喋り客は図に乗ってますますペラペラする。
スタッフに通報しても、そのときその場でないと対処したくないらしい。というより、劇場方針で客に余りうるさく言わないようにスタッフに言いつけている節も感じている。(これに根拠はないが、自分の勘)
関西のある劇場ではパンツ履いたままの上演をずっと余儀なくされている。つまり当世は取り締まりが厳しいのだろう。一度でも手入れが入れば、一昨年の上野の二の舞となり、下手すれば閉鎖に追い込まれる。劇場は常にギリギリで踏ん張っているから責める訳にいはいかないのだが、、、、、、

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