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乳がんかも?これからどうなるの?  ⑥乳房部分切除手術前日

こんな話
入院しました。
1日目は遠足気分。
センチネルリンパ生検のための注射
断端陽性を回避するための撮影

R4年 4月のある日
入院しました。
4人部屋にバス・トイレ・洗面台がついた部屋。
食事は美味しい、ラウンジはオーシャンビュー。
とても快適な病院です。
初日は遠足気分で、館内の探検をして、コンビニに行って、病棟内を歩き回って、ベッド周りを整えました。
同室の方とは挨拶もなし、お互いに関わらないようです。
それがさっぱりとして良いようです。

夕方からセンチネルリンパ生検のための注射を受けに行きました。
男性の看護師さんです。
「痛いと言われる注射です」と正直に言ってくれるものだから、
「え? 痛いんですか? 待って、心の準備が……」
ぐずぐずして長引かせてしまいました。
結果、言うほど痛くない。
多くの場合、他の患者さんより、わたしは痛みを強く感じる体質のようだけど、さほど痛くなかったのです。

後で調べると
「すごく痛いという、伝説のセンチネルリンパ生検のための注射」
でした。多くの患者さんが「一番痛い」と言っています。
乳がんが最初に転移するセンチネルリンパ。
「ここに転移がなければそれ以上に転移していないよ」ってことなので、大切な検査です。
これの影響か、術後の尿はしばらくの間、きれいなブルーでした。

その後、主治医に呼ばれ、乳房の切除する部分に小さな金属?磁石?のかけらをテープで貼りつけるという作業をしてもらいました。
小さなかけらをひとつひとつ貼り付けて木の葉型になりました。
その範囲内の切除でよいか、レントゲンで確認するということのようです。
うまくできなくて何度もやりなしました。
この時、「なんでこんなこと、こんな時間に」と思ったわたしはおバカさんです。手術前夜に切除範囲を確認することより大事なことはありません。

断端陽性とは・・・手術の切り口にがんがある。
手術で全部切り取れなかったという意味のようです。
あんまんのあんこを全部取りたいのに、白いふわふわの皮の部分にあんこがたっぷり残っていたら、ちょっと残念。
術中検査で断端陽性がわかり、結果全摘になったという話も聞きました。
この悲しい言葉が世の中から消え去りますように。
おそらく、わたしの受けたこの確認処置が全ての同病の方に行われているわけでもないのでしょう。また、この処置を受けたものの断端陽性になってしまう病状の方もいることでしょう。素人のわたしにはその難しさはわかりません。

夜はリラックスして食事をとり、
ラウンジで夜の海を見て過ごしました。

朝までにアクアソリタ2本を飲むというミッションも行いました。


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