キング・オブ・ロックンロール

享年42歳。16日はキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーの命日です。黒人差別が激しい時代にあって、音楽を通して黒人と白人の融和を進めた彼の功績は、もっと評価されるべきだと思います。貧しい家庭で生まれ育ったが故に、子供の頃から教会でゴスペルに触れ、それがオリジナリティにつながったわけです。

僕のライフスタイルに影響を与えた、映画「アメリカン・グラフィティ」のサントラ盤にはエルヴィスの名前も楽曲もありません。映画の時代設定である1962年には軍隊を除隊しています。映画スターとしての活動に軸足が移っていたとはいえ、当時最大のアイドルであり、最高のロックンローラーであったことは間違いありません。

アメリカン・グラフィティは低予算で作られたため、エルヴィスを使いたかったけれど、楽曲の使用料が高くて使えなかったというのが本当のところのようです。同様にイスラエル制作の青春映画「グローイング・アップ」やジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンが共演した「グリース」でもエルヴィスの曲は別の歌手がカバーしたものが使われています。

僕にとってエルヴィスは大好きなアーティスト。中高校生の頃はポール・アンカやニール・セダカ、デル・シャノンなどを好きで聴いていました。それがある日、「お前はアメリカンポップスを聴いているようだけど一発屋が多いだろ。その点、エルヴィスはいっぱい良い曲を歌ってる。奥が深いよ」。幼馴染みのM君にこう言われたのをきっかけに、ファンクラブに入るまでになりました。

映画の世界から戻ってきた「カムバックスペシャル」(1968年12月3日、米NBCテレビの特番)の頃が最高に格好いいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?