ミネアポリス物語1


シアトル空港でのトランジットを経て、アメリカに降り立った最初の地はミネソタ州ミネアポリス。初渡米したジョン・レノンは「ついにエルヴィスの国に来た!」と叫んだそうだが、僕にとっては「ついにAWAの本拠地に来た!」だった。AWAはNWAには規模で劣るものの、プロモーター兼スター選手のバーン・ガニアが牛耳る世界へビュー級タイトルを擁するプロレス団体(かつてジャンボ鶴田もベルトを巻いた)。週刊ファイトや東京スポーツで何度も目にした地名がミネアポリスだった。隣町のセントポールと一緒にツインシティ(双子都市)と呼ばれ、プロ野球球団の名称はツインズ。ハルク・ホーガンやマサ齋藤も住んでおり、さぞやプロレスの街であることが伺い知れることだと思ったら、まったく。。。タクシーの運転手さんにプロレスの話を振ったら、なんとなく複雑なリアクションに話は盛り上がらず。プロレスってアメリカではマイナーで、一部の人々の特殊な娯楽なんだと理解。ある意味、カルチャーショックを受けたアメリカ初日だった。あれから25年。ミネアポリスが僕を虜にして離さない街になるとは……物語は続く、乞うご期待!

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