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ロクマル物語 vol.1 余命宣告

この物語は、Macこと私がガンで闘病の中、バス釣りと出会い、王様と言われるロクマル(60センチ以上のブラックバス)を釣るまでのストーリーを描いたものである。この物語は、2つの事を成就したい

それは、もちろんロクマルを釣ること
それから、ガンという病気に打ち勝つこと

読んでくださる方には
バス釣りの面白さ、夢の大切さ、家族愛、仲間の有り難さ、恋人の愛、それからガンでもここでもやれるんだという同じガンの方に生きる勇気を与えていきたいと思う。
そして、2人に1人が煩うガンと言う病についても伝えていきたい

余命宣告されてもうすぐ2年
ガンを告知されて悪いことばかりではなかった
バス釣りと出会い、沢山の知り合いができ、沢山の励ましをいただき

ロクマルという夢もできた

そして、感謝してもし切れないほどの家族の思いやりや恋人の愛情、友人の友情がいかにかけがえのないもので、有難いものであったか
おそらくガンにならないと一生気付けなかっただろう

このあたりの話は、これから細かく綴っていきたいと思う

余命宣告

ガンが胃と肝臓にも転移していて、手術はできません。余命はおそらく一年ほどです

事務的な口調で担当医はそう言った

医師には、回りくどいのはいいので、今の状況をはっきり伝えてほしいとお願いしていた

いかにもあっさりした回答だった

私のガンは舌癌と言って、舌にできる癌
口内炎の割には全然治る気配すらない。そして、触れると今まで感じた事がない激痛が襲ってくる

だいたい5mmくらいのできもの(腫瘍)だった

薬を飲んで約2週間、一向に良くならないので
ネットで自分なりに調べていた。
口内炎もガン化するケースもあると言う。

町医者で大きな病院で精密検査を受けてくださいとのことで紹介状を書いてもらった

その病院は舌癌等の口腔ガンでとても有名な病院。早速、精密検査を受けた

ガンな精密検査とは
PET
MRI
MR
病理
超音波の5つほど

数日間に分けて行われた

もし転移していなければ、すぐに入院して小さいうちに摘出手術をやりましょう。
そのかわり話す事で障害が出たり、食事が喉を通りにくかったり、数ヶ月はリハビリが必要だとの事だった

女優の堀ちえみさんも舌癌で、舌のほとんどを
切除したため、お話しがかなり大変そう

自分もこんな感じになるのか、リハビリ頑張らないと...
その時はまさか自分のガンが転移しているんて思いもしなかった

突然の余命宣告
生命はあと1年

医師から
まだ時間があるから、何か好きな事に没頭して
くださいと、仕事できたらやめた方がよいと

突然好きな事って言われてもそんなのねぇよ
仕事もやめろって...

頭が真っ白になった

口が少し痛いだけで、こんなに
ピンピンしてる。
これは自分の事じゃない
絶対に間違いだ

それに医療もこんなに進んでるのに
簡単に死ぬ訳ない
絶対治せる方法はあるはずだ

医師に少し噛み付いた

突然の余命宣告
不運とは誰かに突然、誰かに襲いかかる

それがたまたま私だった

そこからバス釣りと出会うまでの半年間
嵐と共に暗い日々を過ごす事になる








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