見出し画像

男子小学生のランドセルはなぜ黒が多いのか

朝の風景は今も昔もあまり変わりません。黄色の帽子を被った小学生達が、班を作って登校しています。少し大人っぽく見える高学年の児童が、まだ幼児に見える低学年の子達を気遣いながら歩く。昔と違う点といえば、ランドセルの色くらいでしょうか。

ピンクや紫など、私が子どもだった頃には存在しなかった、鮮やかで楽しい色のランドセル。少し羨ましいです。


女の子達のランドセルがカラフルになった割には、男の子達のランドセルは相変わらず黒が多いことに気付き、少し驚きました。


男の子の方が同調圧力に屈しやすい?保守的な子が多い?私は一人色々と憶測をめぐらしました。


ある日の朝、子ども達を学校に送る車の中で、いつものように小学生の列を目にし、私は子ども達にこのランドセルの色における男女差について自分が考えた事を話しました。

「男の子の方が保守的なのかなあ」という私の言葉に二人の息子がほぼ同時にこう答えました。


「面倒臭いんだよ」

男児にとって、ランドセルの色なんて考えるのは面倒なのだそうです。長男は「ランドセル買うのはまだ幼稚園児の時でしょ、こだわりなんてないと思うよ」と言いました。

目からウロコでした。

こんなシンプルなことをわざわざ難しく考えていた自分が滑稽に思えて、楽しくなりました。そして、息子達がいてくれてラッキーだなあとも思いました。私とはまったく異なる角度から見る現実を彼らは提供してくれます。

私があれこれと複雑に考えすぎる事がらも、実は意外とシンプルなのかもしれないと笑いました。

この世界は、多くの異なる角度から見たほうがずっとずっと正確で面白いものなのでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?