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『魂の系統』の旅

旧約聖書の物語


あるところに女がおった。

女は、子供のころから住んでいた村が何者かに焼き討ちにあった。

命からがら脱出した女は、ひたすら北へ逃げた。


気がつくと、目の前は大きな湖だった。


あるとき、女の前へ小さな舟がやってきた。

女は、舟に向かって手を振り、舟にのせてもらうことができた。


舟は、湖をわたり小さな入り江にとまった。

舟をおりた女は、船頭に礼をいい、

「ここはどこですか。」

と尋ねると、

「やまとだ。」

と答える。


女は、近くの村に身を寄せた。

村の女たちは、女をあたたかく迎えた。


あるとき、この村に男がやってきた。

女は、男を出迎えた。

女は、小屋に男を招き入れ、できる限りのもてなしをした。

男は感激して、女になにかしてほしいことはないかを尋ねた。

そこで女は男に、

「これから私がはなすことを本にしていただけないでしょうか。」

と答えた。

男はとまどったが、

「承知した。」

と答えた。


そして女は、次々と話し始める。

男は、それを書きとめていく。


すべての話をきいて男はこういった。

「これはおもしろい。」

男は、この話の本を何冊もつくり、街へもっていくと飛ぶように売れた。


そこで男は、再び女のいる村をたずねた。

女は、小屋に男を招き入れ、できる限りのもてなしをした。

男はふたたび、女になにかしてほしいことはないかを尋ねた。

そこで女は男に、

「これから私がはなすことを本にしていただけないでしょうか。」

と答えた。

男は、

「喜んで。」

と答えた。


そして女は、次々と話し始める。

男は、それを書きとめていく。


すべての話をきいて男はこういった。

「これはおもしろい。」

男は、この話の本を何冊もつくり、ふたたび街へもっていくと飛ぶように売れた。


そして男は考えた。

「この物語は、人々をひきつける。」

そこで男は、自らの信条をこめて物語を書きかえた。


男の名は、アイ。またの名をカナサキ。

女の名は、マリア。またの名をワカヒメ。


旧約聖書の物語 完

 

鉄道

 

鉄道は、誕生のときからこの書が読まれるときまで、主に奉仕の移動のために使われる。


鉄道とは、旅の奉仕の異名である。

鉄道とは、期待の奉仕の異名である。

鉄道とは、好奇心の奉仕の異名である。

鉄道とは、適応の奉仕の異名である

鉄道とは、自立の奉仕の異名である。

鉄道とは、変化の奉仕の異名である。

鉄道とは、技術の奉仕の異名である。


鉄道 完


移動


移動とは、旅の無為自然の異名である。

移動とは、適応の無為自然の異名である。

移動とは、好奇心の無為自然の異名である。

移動とは、自立の励起の異名である。

移動とは、土着の期待の異名である。

移動とは、横暴の拒否の異名である。

移動とは、絶滅の拒否の異名である。


移動 完

 

 

この文章は、『魂の系統』で登場する奉仕の移動について考察したものである。

『魂の系統』の理解の一助のために記す。

 

三次元地球の余韻のときに記す。

 

〆 完

 

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