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『魂の万国博覧会』の文化

退廃の物語


あるところに男がおった。

男は、どこから来たかも知らず、どこへ行くかも知らなかった。


あるとき、男は女に出会った。

女は、どこから来たかも知らず、どこへ行くかも知らなかった。


男は、女に恋をした。

女は、男を受け入れた。

そして、二人の子が生まれた。


あるとき、女は男にこういった。

「食事を作るのが面倒だわ。」

男は、隣の家の女にこういった。

「二家族分の肉と野菜はうちで用意するから、うちの家族分の料理も作ってくれないか。」

隣の家の女は考えた。

「うちの男は狩りが下手だし、私は料理が楽しいからいいかしら。」

そして、

「わかりました。お受けします。」

と答えた。


そして、サービス業が始まった。


退廃の物語 完

 

受容


受容とは、交流の認識の異名である。

受容とは、愛の認識の異名である。

受容とは、勇気の認識の異名である。

受容とは、土着の認識の異名である。

受容とは、耽溺の認識の異名である。

受容とは、恍惚の認識の異名である。

受容とは、吐息の認識の異名である。


受容 完


土着


土着とは、勇気の受容の異名である。

土着とは、恍惚の受容の異名である。

土着とは、吐息の受容の異名である。

土着とは、文化の受容の異名である。

土着とは、束縛の認識の異名である。

土着とは、管理の認識の異名である。

土着とは、旅の拒否の異名である。


土着 完


文化


文化とは、表現の共有の異名である。

文化とは、交流の共有の異名である。

文化とは、表現の束縛の異名である。

文化とは、交流の秘密の異名である。

文化とは、表現の管理の異名である。

文化とは、交流の土着の異名である。

文化とは、表現の土着の異名である。


文化 完



この文章は、『魂の万国博覧会』で登場する受容、土着および文化について考察したものである。

『魂の万国博覧会』の理解の一助のために記す。


三次元地球の余韻のときに記す。


〆 完

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