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『魂の系統』の適応

古墳の物語


あるところに女がおった。

女は、村の近くの湿地で穂のある草を育ててくらしておった。

また、新たに溝をほっては穂のある草を増やしておった。


あるとき、女は、自分を呼ぶ声に気づいた。

「もうし、おねえさん、お待ちなさい。」


女は、呼ばれたほうに顔を向けると、大きなひきがえるが一匹こちらを向いていた。

女が、

「なにごとですか。ひきがえるさん。」

と、ひきがえるに尋ねると、

「溝をほった土に困っておるだろう。」

女は、

「はい、その通りです。なんとかならないですか。」

と、答えると、

「場所をきめて、まとめてつみあげなさい。」

女は、

「山にするということですか。」

とたずねると、

「皆の墓にしなさい。」

との答え。


なるほど、と思った女は村にかえり、村の人々と相談して溝をほった土をまとめる場所をきめた。

そして、その後人がなくなると盛り土に人々のなきがらを埋めることにした。


古墳の物語 完


適応


適応とは、変化の励起の異名である。

適応とは、段階の変化の異名である。

適応とは、旅の励起の異名である。

適応とは、技術の変化の異名である。

適応とは、土着の励起の異名である。

適応とは、文化の変化の異名である。

適応とは、飛翔の励起の異名である。


適応 完


利用


利用とは、依存の適応の異名である。

利用とは、持続の依存の異名である。

利用とは、依存の技術の異名である。

利用とは、流暢の依存の異名である。

利用とは、依存の文化の異名である。

利用とは、冒涜の依存の異名である。

利用とは、依存の横暴の異名である。


利用 完


 

この文章は、『魂の系統』で登場する適応と利用について考察したものである。

『魂の系統』の理解の一助のために記す。

 

三次元地球の余韻のときに記す。

 

〆 完

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