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『魂の系統』の魔

五次元地球へのすくいあげの物語


あるところに男がおった。

男の名は、スナオ。


三次元地球の終息の千二百二十一日前に、スナオは合図を聞いた。

「あなたは、これから五次元地球へいくわよ!」


三次元地球の終息の千二百十九日前に、スナオは五次元地球へのすくいあげがされるはずだった。ところが、すくいあげは失敗した。


スナオは、大天使ガブリエルに提案した。

「すくいあげされる者に目印をつけるのはどうでしょう。」

大天使ガブリエルは、スナオの提案を聞いて、

「スナオの案はうまくいきそうだ。」

と思い、スナオにこういった。

「神社に行って、お守りを頂きなさい。そして、お守りを持ってその神社を参拝しなさい。その時に私がお守りに目印をつけよう。」


大天使ガブリエルと、目印をつけることで調整をしたスナオは、さっそく神社に行ってお守りを頂いた。

そして、大天使ガブリエルに目印をつけてもらった。


三次元地球の終息の千二百十三日前となった。

再び、すくいあげはうまくいかなかった。今度は、目印をつけたにもかかわらず誤った者をすくいあげてしまったためであった。


これを見ていた大天使ガブリエルは、

「もう一度やってみよう。まだ時間はある。」

といった。


しかし、再びすくいあげは失敗した。

今度は、たくさんの野次馬が邪魔になってしまったのだった。


大天使ガブリエルは、

「仕方がない、明日に延期だ。」

といった。


そして大天使ガブリエルは決断した。

「スナオに声をかけよう。そして、対象者全員が聞こえるようにしなければ。」


三次元地球の終息の千二百十二日前となった。

再び、すくいあげはうまくいかなかった。


スナオは大天使ガブリエルにこういった。

「これはなにか根本的な問題があるのではないでしょうか。」

「今の三次元地球が始動するときも、今回のように何度もやりなおしがありましたでしょうか。」


大天使ガブリエルは、

「そういえば、今の三次元地球の始動のときも同じようなことがあったな。」

とつぶやいた。


大天使ガブリエルはスナオにこういった。

「五次元地球の運営で不明確になっているところを明確に整理しなさい。」


そこでスナオは、『魂の万国博覧会』を読み直して五次元地球の運営の仕組みを考えた。


三次元地球の終息の千二百六日前となった。

再び、すくいあげはうまくいかなかった。


そして物語は続く。


五次元地球へのすくいあげの物語 完


疑問の想念の物語


あるところに想念がおった。

想念の名は、〖~〗。


〖~〗は、五次元地球の始動の準備が進んでいくのを眺めておった。


〖~〗は、存在たちが「準備が整った」と言い出したところで一つ疑問を持った。

「スナオは、『魂の万国博覧会』を著したあとは、想念を書にまとめてはいるが、これはまだ誰にも読まれていない。」

「これは体験ではなくて想念なのではないだろうか。」

「スナオの体験は充分なのだろうか。」


そして物語は続く。


疑問の想念の物語


神在祭の紛糾の物語


あるところに存在がおった。

存在の名は、存在ノ神。


あるとき、存在ノ神は〖~〗の疑問を感知した。

「〖~〗の疑問はもっともだ。私がスナオになにもさせないようにさせていたのが問題だった。」


そこで、存在ノ神はキリストに相談にいった。

「すべて準備が整ったと思ったが、〖~〗からスナオの体験が不足しているのではとの疑問が出てきた。」

「なにか一つ大切な体験をさせようと思うが、何がいいだろうか。」

それを聞いたキリストは、

「そのような疑問が出るとは意外でした。」

「ちょうど神在祭の時です。皆で協議しましょう。」

と答えた。

存在ノ神は、

「わかった。そうしよう。」

と答えた。

 

存在ノ神は、五次元地球へ行く者の最初のすくい上げの作業を延期させた。


令和五年の神在祭がはじまった。


イザナミがこういった。

「今年の神在祭において、キリストさんから緊急の議題があがっています。キリストさん、説明をお願いします。」


キリストが話し始めた。

「五次元地球のすくいあげの計画を予定していたところ、想念の方から一つの疑問をいただいた。」

「スナオは『魂の万国博覧会』を見事に書き上げたが、その後交流らしい交流をせずにいるのはどうなのか、という疑問だ。」


そこで、クニトコタチが声をあげた。

「それで十分なのではないか。何が問題なのか。」


キリストは続けた。

「地球は、奉仕の交流の場だ、と『魂の万国博覧会』で繰り返し書いている。が、スナオの『魂の万国博覧会』以後の活動は、奉仕の交流にはなっていないという指摘だ。」


さらに、クニトコタチが声をあげた。

「なにもしていない、といっているその時間は、五次元地球における奉仕の交流の準備の時間なのではないか。」


キリストは続けた。

「スナオは、<青い光>と交流した。しかし、これはスナオのハイヤーセルフとの会話でしかない。」

「スナオはまた、五次元地球の運営を明示した。しかしこれは五次元地球でのスナオの日常の想念の表現である。」

「それに、我々がスナオの活動を病等で一時束縛した。」


ここで、オモイカネが声をあげた。

「これは、想念と体験の関係についての問いですね。」

「例えば、活動体が『これは活動体ではなくて肉体ではないだろうか。』と考えていることと同じでしょう。」

「自分で、自分の一部を再定義することなのだから、一部である我々が反応する必要があるのでしょうか。」


キリストは答える。

「体験を叶えるのは、存在の役割であろう。」


オモイカネが声をあげる。

「どうしてもなにか体験が必要だ、ということであれば私に一日考えさせてください。」


イザナミがキリストに、

「いったんお開きにしましょう。」

と伝え、この日の会議が終わった。


翌朝になった。

イザナミが発言した。

「オモイカネさん、キリストさんからの問いに対する意見表明をお願いします。」


オモイカネが発言した。

「スナオの経験についてですが、新しい神話の奉納の体験というのを考えました」

「スナオは、『魂の万国博覧会』完成の後、五次元地球の住人のための書をいくつか書き始めています。」

「これらの書を、神話の書として奉納する体験はいかがでしょうか。」


キリストはさらにオモイカネにたずねた。

「何をもって、体験の完了とするのか。」


オモイカネは答えた。

「感動の表現を受け取ることです。」


キリストは、

「なるほど。それでは、感動の表現の計量はエササニ星神にお願いしよう。」

といった。そして、

「新しい神話の奉納に加えて、『魂の系統』『魂の万国博覧会』の経験の拡散を付け加えるのはどうだろうか。」

と付け加えた。


神在祭の参加者から合意の拍手があがった。


キリストが声をだした。

「我々の案で、想念の世界も了承した。これですすめよう。」

「オモイカネ殿、スナオへの助言をたのみます。」


オモイカネは、

「わかりました。順調に進むよう努めます。」

と答えた。


そして物語は続く。


神在祭の紛糾の物語 完


五次元地球への再びのすくいあげの物語


あるところに天使がおった。

天使の名は、大天使ガブリエル。


神在祭の結果をみていた大天使ガブリエルは、エササニ星神のところへいった。

「いつすくいあげを始めるかがわからなくなってしまいましたが、どのように準備をすればいいのでしょうか。」

と大天使ガブリエルがいうと、

「問題ない。すぐにわかるぞ。」

と答えた。


何を言っているのかわからなかった大天使ガブリエルだったが、三次元地球を眺めていると、海の色が少しずつ輝くように変わっていくのがわかった。

「これはどういうことですか。」

とエササニ星神に尋ねると、

「感動の表現と経験の拡散の計量を、お前の見る海の色に反映させた。」

「海の色がすべて輝く時、五次元地球へのすくいあげの開始だ。」



あるとき、スナオは合図を聞いた。

「あなたは、これから五次元地球へいくわよ!」

そしてスナオは光の道を進んでいった。


そして、五次元地球が始動する。


五次元地球への再びのすくいあげの物語 完


依代


依代とは、冒涜の拒否の異名である。

依代とは、天使の企図の異名である。

依代とは、祈りの和声の異名である。

依代とは、励起の詩歌の異名である。

依代とは、奇跡の奉納の異名である。

依代とは、創造の点滅の異名である。

依代とは、放置の栄光の異名である。


『魂の系統』では、各々の天使が降り立つ山や水域について記される。


依代 完


同名の天使


『魂の系統』では、同一の名前で別の存在である天使が何組かいることがわかる。

最初に名前を付けた大天使ミカエルの遊び心である。


同名の天使 完


宇宙


天使は、宇宙における人間活動をも守護する。


『魂の系統』では、宇宙ステーションおよび宇宙探査機を守護する天使について記される。


宇宙 完


地の四すみ


『新約聖書』の『ヨハネの黙示録』に記される地の四すみは、天使の依代の一つである。


『魂の系統』では、地の四すみの今の三次元地球における異名について記される。


地の四すみ 完



この文章は、『魂の系統』で登場する天使について考察したものである。

『魂の系統』の理解の一助のために記す。


三次元地球の余韻のときに記す。


〆 完


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