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『魂の万国博覧会』の適応

猫の物語


あるところに女がおった。

女は、村の近くの湿地で穂のある草を育ててくらしておった。


あるとき、女は、自分を呼ぶ声に気づいた。

「もうし、おねえさん、お待ちなさい。」


女は、呼ばれたほうに顔を向けると、大きなひきがえるが一匹こちらを向いていた。

女が、

「なにごとですか。ひきがえるさん。」

と、ひきがえるに尋ねると、

「穂のある草をしまっておく倉でねずみに食べられて困っておるじゃろう。」

女は、

「はい、その通りです。なんとかならないですか。」

と、答えると、

「夜に、倉の前にねずみの死骸をおいておくようにしなさい。」

女が、

「これはどういうことですか。」

と尋ねると、

「猫がやってくる。やってきた猫には水や魚を与えなさい。」

との答え。

「猫がやってくるとどうなるのですか。」

と尋ねると、

「猫は、ねずみを食べる。」

との答え。


なるほど、と思った女は村にかえり、村の人々と相談して倉の前にねずみの死骸をおいてみた。

翌朝、二匹の猫があらわれた。

女は、水と魚を猫の前においてみた。

それから、二匹の猫は毎日やってくるようになった。


そして、倉のねずみはすっかりいなくなったとさ。


猫の物語 完


安堵


安堵とは、平安の励起の異名である。

安堵とは、家族の土着の異名である。

安堵とは、日常の励起の異名である。

安堵とは、技術の土着の異名である。

安堵とは、持続の励起の異名である。

安堵とは、文化の土着の異名である。

安堵とは、物語の励起の異名である。


安堵 完


感謝


感謝とは、愛の適応の異名である。

感謝とは、利用の愛の異名である。

感謝とは、愛の技術の異名である。

感謝とは、段階の愛の異名である。

感謝とは、愛の文化の異名である。

感謝とは、冒涜の愛の異名である。

感謝とは、愛の横暴の異名である。


感謝 完



この文章は、『魂の万国博覧会』で登場する安堵と感謝について考察したものである。

『魂の万国博覧会』の理解の一助のために記す。


三次元地球の余韻のときに記す。


〆 完

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