『魂の万国博覧会』の奉納
ワーラーナシーの物語
あるところに男がおった。
男の名は、アクバル。
あるとき、アクバルは女に出会った。
女は、ワーラーナシーの宮の巫女をしておった。
アクバルは、女に恋をした。
女は、アクバルを受け入れた。
そして、二人の子が生まれた。
子は女の子だった。
女は、アクバルにこういった。
「女の子は、十六になったらワーラーナシーの宮の巫女にしなければ。」
アクバルは、
「それならば、私が美しい宮をたてよう。」
と答えた。
そしてアクバルは、部下のトーダルに宮をつくらせたとさ。
ワーラーナシーの物語 完
うつろ舟の蛮女の物語
あるところに女がおった。
女の名は、はな。
はなは、父島の宮の巫女をしておった。
あるとき、はなの住む村を大津波が襲った。
はなは、宮まで逃げて助かった。
しかし、村があまりにひどく荒れ果ててしまい、はなはどこかに助けを求めようと決めた。
そして、船にのり北の海を進んでいった。
ところが、たどりついた村々はどこもはなの姿をみて、
「蛮女がきた。」
といって追い返した。
そしてあるとき、とある島の浜辺で息を引き取った。
肉体を脱いだはなは、生まれ故郷の世の移り変わりを眺めてすごしておった。
そしてあるとき、インターネットの登場に興味をもった。
「生まれた島をたくさんのひとにふれまわれるかもしれない。私もインターネットというものにふれてみよう。」
そこで、とある夫婦の娘として生まれることとした。
その娘の名は、カツキ。
うつろ舟の蛮女の物語 完
人間
人間とは、経験の奉納の異名である。
人間とは、愛の奉納の異名である。
人間とは、文化の奉納の異名である。
人間とは、勇気の奉納の異名である。
人間とは、修練の奉納の異名である。
人間とは、ふれ合いの奉納の異名である。
人間とは、創造の奉納の異名である。
人間 完
奉納
奉納とは、機能の表現の異名である。
奉納とは、適応の表現の異名である。
奉納とは、機能の祈りの異名である。
奉納とは、適応の祈りの異名である。
奉納とは、機能の趣味の異名である。
奉納とは、適応の固着の異名である。
奉納とは、機能の固着の異名である。
奉納 完
〆
この文章は、『魂の万国博覧会』で登場する奉納について考察したものである。
『魂の万国博覧会』の理解の一助のために記す。
三次元地球の余韻のときに記す。
〆 完
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