大事なものほど遠くて儚い
大人になるにつれてどんどん感情がなくなっていくことに対して最近よく考える。
昔はもっといろんなことに感動できたし、全てが楽しくて熱中できるものあったはず。
だけど今はリアクションばかり上手になって、本当の自分の気持ちはどこなんだろう、とわからなくなることばかり。
それがいいことであり、悪いことでもあって、大人になるってこういうことかと実感するけど、悲しくもなる。
人との出会い別れにも鈍感になっていく。
大切なものを作らないように。好きになりすぎないように。踏み込みすぎないように。
常に距離を保ってバランスをとって、自分の心を守るようにしている。
だって近くなりすぎたら苦しくなるのは自分だし、相手にも嫌な思いをさせるかもしれない。
相手のためでもあるから!と言いながら結局私は自分が1番可愛くて、自分を守るのでとにかく精一杯だ。
私は、常に、常に、何かから逃げているんだなとふと気づいた時に、今まで私にまっすぐな愛を伝えてくれた人たちの顔が目に浮かぶ。
まっすぐな目で見つめられた時に、自分には愛される資格がないんだろうと逃げ出してしまって、ごめんなさい。
未練があるわけではないけど、1人の夜にぐるぐると考えて苦しくなって、自分を責めて、やっぱり人に関わりすぎないようしよう。とまた逃げの決断をする。
そんな私を見てある人は「生きるのが上手だね」と言ってくれるけど、むしろ生きるのが下手なくらいまっすぐで不器用に人にぶつかれる才能が欲しかった。
私は生きるのが上手いようで下手くそで、常に人との距離感を保って逃げてるだけの弱虫だから、まっすぐで不器用な愛を持ってる人には常に叶わない。
だけど、いつか、私もそんなまっすぐな愛を誰かに向けたい、と思って今日もとりあえず生きてる。
人を愛するためにはまず自分をいっぱい愛してあげることが大事だと思うから、いつか人を愛せるように。守れるように、とにかく精一杯やる。
そういえば、小さい頃はもっともっと余裕がなくて地盤のことが大嫌いで、生きる意味がわからなかったけど、今はまだマシになったな。
あの時の私を少しでも愛してあげられるように。