餃子の数を数えろ

我が家ではたまに餃子がでる。
これがはちゃめちゃにおいしい。皮がもちもちしていて、中の具もあっさりしている。そこにわざわざ佐賀から取り寄せたあまい醤油をかけて食べるのが大好きだ。
ところでこの餃子は母の手作りだから、ひとりぶんを決めるのも母だ。大体わたしと弟がたくさん食べ、父は少なめだ。中性脂肪が多いからだそうだ(父の採血の結果を見せてもらったら中性脂肪の数値はわたしの方が高かった。なので今日に至るまで健康診断の結果を親にひた隠しにしている)。

先日餃子が出た。
わたしは目を疑った。
明らかに弟の方が数が多いのである。
自分の餃子を数えた。13こだった。
弟の餃子を数えた。1,2,3,4…おや、13こだ。
いやそんなはずはない。明らかに弟の分の方が多い。
もう一度自分の餃子を見た。自分の皿なので並べなおして数えた。13こだ。間違いない。
しかし弟のも13こだ。
「お姉ちゃんひょっとして、僕の餃子数えとる?」
「数えてないが?」
こういうときにツイッター文脈で返してしまうのがざんねんな生き物であった。餃子を数えていたなんて知ったらなんだこいつみたいな目で見られるのでしらを切った。
お皿の大きさで目の錯覚が生まれることを知った。

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