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ヨシコさん、ポメロ食べる?マカピーな日々#0612

マカピーです。

一昨晩のことでした。

マカピー妻がそれまでチクチクとやっていた刺繍を見せながら「ほら、ここちょっと失敗したかなあ?」と作品を見せてくれました。

その後で二人でNetflixで人気番組だった「深夜食堂」を見たところ、「編み物をする女性の話」があったのでふと思い出しました。

マカピー:「そういえばさ、ヨシコさんて学校のPTAの会議中も編み物していたよね!?」

マカピー妻:「そう、ヨシコさんは編み物すると集中できたのよね!私は刺繍だけどね」

マカピー:「全く、手を動かしながら発言したり、二人がどういう頭の構造しているのか分からないけど。当時彼女は二人の息子用にマンチェスターユナイテッドの大きなマフラーを作ってたものね」

そんな話をしていた翌朝、マカピーが仕事に行こうとしていた時です。

日本の共通の友達から、そのヨシコさんの訃報が飛び込んできたのです。

マカピー:「ボクたち、昨晩ヨシコさんの話しをしたばかりだよね!?」

マカピー妻:「・・・もう、混乱して考えられない・・・」

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マカピーがヨシコさんと最初に会ったのは、プノンペンのインターナショナルスクールで入学申し込みをした待合室で、いきなりでした。

ヨシコ:「あんた、日本人よね。子供は何年生?」

マカピー:「え?えーとGrade1,3,5の三人兄弟です」

ヨシコ:「私のところは1,4なのよ。次男がおたくの三男と同じクラスだわ、ラッキー。そうそうわたしヨシコです。ヨロシクね。UNFPAのレップ(Representative:事務所長)やってて以前はジンバブエだったの!」

マカピーは家に帰ってきて、マカピー妻に学校でマシンガン・トークするヨシコさんとの出会いを報告しました。

その後、すぐにヨシコさんとマカピー妻は親友となり、4年間のカンボジア滞在中家族ぐるみの付き合いとなりました。特に三男は同級生のヨシコさん次男と仲良くなり、ある年の夏は群馬の実家にもきて過ごしました。

また、あっけらかんとしたヨシコさんの性格もあり、忙しい役職にありながら、いろいろなパーティでも会うことがあり会話を楽しみました。

ヨシコさんは、シングルマザーで二人の息子に惜しみない愛情を注いでいました。

ニューヨークで暮らしていても、長男が所属するNYの合唱団の日本公演があるから「ぜひ見に行ってあげて頂戴」と連絡があったのでマカピーは差し入れを持って楽屋を訪れ、数年ぶりの成長した長男と肩を抱いて再会を喜んだものでした。

そしてヨシコさんは編み物だけでなく、どんなに忙しくても、食事もるべく自分の手料理を食べさせていて、それがとてもおいしいのでした。ある日、マカピーがヨシコさんの作った「ポメロ・サラダ」が美味しいとほめると、すごく喜んでいました。

ヨシコ:「ワタシねポメロはそのまま食べるのも好きよ。特にポメロのその房をきれいに剝きとった時の達成感がたまらないのよ! Yes!って叫んじゃうくらい!」

マカピー:「イヤー、まったくマカピーも同感!すぐにそれを誰かが食べちゃうものなのにね!ついつい、きれいにきれいに、剥きたくなっちゃうんだよねー!(笑)」

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ヨシコさんは、UNを退職後に体調を崩したのですが、うまく病気と付き合いながら子供たちの大学卒業も果たしていましたから、スゴイなあって感心していたのでした。


現在、世界各国の友達がFacebookに上げる写真を見ながら、マカピーは心の中でのお別れが上手くできない自分に気づくのでした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。ヨシコさーん、ほらこんなに上手くポメロを剥けたよー!見えるー?

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