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ヒッポ(かば)って怖ーい マカピーな日々#0304

マカピーです。

アフリカの大河であるザンベジ川をボートで下った国立公園内の川岸のキャンプ地で2泊ほどしたサファリの旅での事です。

ガイドはザンビア人でなく隣国ジンバブエ出身のとても紳士的な黒人の元レインジャーだった人でした。

彼はヒッポ(かば)を見つけると「あれはカバでーす」と日本語でいうので訳を聞いてみると、以前、日本の男子高校修学旅行グループのカヌーによるキャンプツアーを案内したことがあり、少し日本語を覚えたのだそうです。

それにしても、バブル経済時代の日本であっても、ツアーには相当費用がかかったろうと想像しましたが、一方でハワイやヨーロッパに出かけるよりも断然面白そうに思えました。

もっともザンベジ川は1959年に完成したカリバ・ダムで世界最大と言われる人口湖ができたので、放水も調整されるようになり川沿いの国立公園も影響を受けたとは思います。


それでもカバが群れている近くをボートで行きすぎる時は緊張しました。

実は人食いワニの被害よりもカバによる事故死の方が多い現実があるからでした。

カバたちは岩礁のように群れで浮いていてもボートが近寄ると警戒して沈みます。

マ:「あれ?さっきまであった岩場がなくなったぞ」

ガイド:「あれはヒッポの群れです」

マ:「どこに消えたの?」

ガ:「水中にもぐり、しばらくすれば浮き上がるでしょう」

マ:「不気味だなあ」

ガ:「時々、カヌーが水中から襲われて真っ二つになる事があります」

マ:「それで?」

ガ:「人間もあの牙で噛まれると死にます」

マ:「さっきカヌーツアーもあるって言ってたよね?」

ガ:「まあ、そうした事故はめったにないですけど」

マ:「(やっぱ、あるんだ)・・・・」

実はこのツアーの最後に川を遡上して帰る際になんとボートの燃料が無くなり、しばらく漂流して近くの民家に助けを求める事故が発生。

川岸には野生のゾウの群れが水飲みや水浴びに来ているし、ワニだって口を開けて日向ぼっこしているのが、ボートの気配にスルーっと音もたてずに水面に消えてゆく自然度たっぷりの世界だったので、マカピーは内心ビクビクしました。

そういえば、ヒッポが水中からこのボートを襲ったらどうだろう?FRP樹脂製のボートは壊れなくても衝撃で投げ出されたところをパクリとやられたひとたまりもありません。

結局、無事に戻れましたが、動物園のようなオリのない世界では人間の存在などチッポケであると身にしみて感じました。

それにカバは見た感じデブーッとしているのですが、意外にも陸上で時速40kmほど駆け抜けられる身体能力を持っているので、彼らに襲われたらひとたまりもありません。

いつも水辺にいますが、乾季で水が干上がってしまうと「血の汗」をかくと言われています。それは血液のような体液を出して虫刺されにならないように身を守る手段だそうです。

毎年日本に帰ると、子供たちを連れて近くの東武動物公園に行き遊園地と動物園を回るのが恒例となっていました。

そういえば、そこの名物「かば園長」さんだった西山登志雄さんは「園長講話」で来園者にカバの事を語ってくれていたのを思い出しました。

やっぱり体験するとしっかりとあの解説が心に刻み込まれるものです!

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。意外に獰猛な生き物っていますよね。

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