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マカピーな日々 ヨルダン紀行(5) #0022

マカピーです。

帯状疱疹の足首にある発疹はすでに落ち着いてきています。しかし抗ウイルス剤ではなく、鎮痛剤が切れると猛烈な痛みがぶり返すことが分かりました。それでも仙骨部に神経ブロック注射するのよりはずっといいです。

さて、今回のテーマはモーゼです。旧約聖書の「出エジプト記」を扱った作品として、マカピーは米国ドリームワークスが作ったアニメ映画の「プリンスオブエジプト」は分かり易い解釈かなあと思いますが、ちょっと?古い「十戒」のチャールトン・ヘストン主演がまぶたに蘇りますね。

イスラエルの民をエジプトから救い出したモーゼは40年間も荒野をさまようとされていますが、どうもその地が現在のヨルダンだったようです。数人の集団ではなく、古代に数万を超える集団が移動すればどうなるかは明白で訪れる先で地元の民衆とのいざこざがあったはずです。つまり戦いながら生き延びるのですね。ハッキリといえば地元から見ればモーゼの集団は侵略者ですね。

モーゼがのどの渇きを訴える民を助けるために、神とのおきてを破って持っていた杖を叩いて岩から水を湧かせるという逸話があります・その伝説が残るのはペトラ遺跡で有名なワディムサの町の郊外に今でもその泉があります。この水は今でも近くの町の生活水として使われていますし、私も飲んでみましたがとても美味しかったのでペトラへ行くたびに立ち寄ってその水を汲んではコーヒーを淹れて飲んでました。笑

ちなみにワディムサの「ムサ」とはアラビア語で「モーゼ」のことを言っています。彼の兄であるアーロンは途中で死んでしまいペトラの奥にある山上に彼を祀った教会があります。そこに到達するには片道6時間を覚悟しなければならないので私は行っていません。それでもクリスチャンの友人にその山の上の教会を教えると写真を撮ってたいそう喜んでいました。

そうです、キリスト教信者の方たちにとってのヨルダンとは聖書の世界です。勿論キリストが活動した側のパレスチナの地も史跡にあふれていますが旧約聖書の世界がヨルダンにもたくさん現存ているからなのです。

モーゼは神との約束を破ってしまった事で約束の地「カナン」にたどり着けない運命をしっていました。マダバから近くにあるネボ山で民衆にヨルダン川を指さし「乳と蜂蜜の流れる約束の土地」カナンを目指すように指示した後、自らはネボ山を終焉の地と選んだとされます。

ネボ山からの眺めは右手に死海がありヨルダン川が流れるヨルダン渓谷が右に広がっています。その向こう側はこちら側と似た乾燥した岩山状態ですがジェリコそしてエルサレム方面が見渡せます。ちなみにネボ山と山になっていますが確かに大地溝帯の谷側から見上げれば山のように見えますがマダバ側から見たら崖の上に教会があるだけです。

毎日沢山の観光客とクリスチャンの団体がネボ山を目指して世界中からくるものすごい集客施設でもあります。その教会はなかなかモダンな教会ですがこの教会も幾たびも地震に壊されては立て直しをしているのです。大地溝帯がある場所では巨大地震が発生する宿命があるわけでこの地方にある大きな史跡も地震で崩壊しています。

現在の首都であるアンマンもかつてのギリシャのデカポリス(10の都市の意味)の一つで栄えていたといっても数万人の規模だったらしいです。でもそこにはすり鉢状の演劇場や城跡と住居跡、それからニンファエムと呼ばれる温泉浴場をもった噴水施設の遺跡も残っています。

そこから北部に40分ほど行ったジェラシュという都市遺跡は更に保存状態も良く素晴らしい場所です。ローマ遺跡でもありますが本家をしのぐ規模を誇っています。

この新型コロナ騒ぎが終わればまた海外旅行ができる世の中に戻るかと思います。是非とも西洋の歴史観の基礎となった土地であるヨルダンを訪れてみてください。印象に残る度になる事間違いないです。マカピーのおすすめです。

ちょっと駆け足でしたがヨルダンの旅を楽しんでもらえましたか?次回は乾燥地方にも育つオリーブに関してお知らせしますね。お楽しみに。

マカピーでした。


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