バトンタッチされる素敵な絵本たち マカピーな日々#0685
マカピーです。
先日リョウコさんから日本の絵本を中心に20冊ほどの本をいただきました。
マカピーの長男が英国でイラストレーターをしていること。
その長男に娘が生まれると分かった時に彼が珍しく頼んできたのは子供に読んで聞かせる「日本の絵本」が欲しいと言ってきたのでした。
マカピー妻が自分が三人の子供に読んで聞かせた10冊ほどの本を選んで英国に送りました。長男にとっても見覚えがあると思ったからです。
長男妻のジェンによると、昨年未熟児で生まれたナオミに会いに毎日出かけては、保育器の中の娘に声をかけ、歌っていたそうで病院内でも有名になったのだそうです。
マカピーにはおそらく英国で育つナオミはどんな女の子になり、そして大人になるのか、どうにも想像がつきません。
それでも「日本人」の血を引き継ぐのであれば、ちょっぴりでも日本の事も知って欲しい気もします。
将来、ナオミは自分のルーツを知る旅に日本に来ることになるかしら?
マカピーはナオミと一緒にその旅に付き合うことが出来るかな?
そうだとしたら楽しいだろうな!!
ナオミの父親である長男は、13歳で単身英国の寄宿校に入学して以来20年英国で過ごしているのでほぼ「英国人」化しています。
つまり彼は日本語の読み書きは出来ますが、日本語ネイティブスピーカーではないのです。
それでも、長男はナオミに日本語で語りかけ、豊かな表現の絵本を読んであげようと思ってわざわざ日本の絵本を要望したのかもしれません。
それは、自分がマカピー妻から受けた「伝統」のバトンタッチにもなるでしょう。
そんな話をすると、リョウコさんが「私のところに日本から送られてきた絵本があるから差し上げます」と言ってくれたのです。
リョウコさんの夫はフランス人で二人の子供たちはドイツ学校へ通っている10代なので、もうかつて読んであげた絵本が不要になったのだそうです。
「誰かが必要として、それを読んであげる相手がいるなら、本にとっても本望ですからね」
リョウコさんはプロに近い英語と日本語の同時通訳をこなす素晴らしい言語能力を持っています。
彼女がマカピーに教えてくれたのは,彼女は子供のころに父親の仕事で米国に住んでいた際に、父親が日経新聞の春秋と朝日新聞の天声人語などを来る日も来る日も、彼女は毎日意味も分からないのに音読させられたとの事でした。
その話を聞いて思い出したのは、『門前の小僧習わぬ経を読む』とかその昔寺子屋では『読み書きそろばん』の中で子供たちに「論語」を音読させていた事です。
つまり、リョウコさんも幼少のころから、日本語(表記文字)を言葉にした際のイントネーション、語調、意味などを朗読を通じて自然と身に着けていたのかもしれません。
だから、その後も有名米国大学を卒業しながらも、その豊かな日本語表現が今でも可能なのはだろうと、マカピーは想像しています。
リョウコさんから頂いた本が、彼女の二人の子供の心を潤し、そしてさらにマカピー長男の娘にも伝わるとしたらとても素敵な事です。
ありがとう、リョウコさん。
楽しんでね、ナオミ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。さいたさいた、さくらがさいた
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