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マカピーな日々 ヨルダン紀行(2) #0018

マカピーです。

さて、昨日ペインクリニックに行って神経ブロックという治療を受けました。正確には同意書に書いてあった「仙骨部硬膜外ブロック」というのだそうです。結果はピクンピクンという脳に響くような痛みからズンズンという柔らかい?痛みに変わったという感じでしょうか。それでも痛みにのたうち回る事は無くなり過ごしやすくなりました。感謝です。

ちょうど1週間前に「ゴボウ茶」を切らしたあたりからこの痛みが始まったような気がするので「ゴボウ茶」も再開すべくスーパーに行ってゴボウ2本買ってきたのですが、一本はマカピーの奥さんに今晩の「きんぴらごぼう」として上納することになりました。残念

ゴボウ茶の作り方は簡単です。泥付きのごぼうをざっと洗ってピーラーでそいでしまい天日で乾燥。それをフライパンでカリカリにしてきつね色になるまで炒めると出来上がり。瓶かジップロックに保存。適量をサーモスボトルにいれて、熱湯を注げば出来上がり。独特の香りを嫌う人もいますがマカピーは大好きです。デトックス効果があるとごぼう茶を推奨するDR南雲はいいます。簡単ですから、ともかく始める事が大切ですね。

さて、前置きが長くなりました。

前号の写真はヨルダンの首都から北部にいった地形にある「滝」です。結構な水量ですがよく見ると水が緑色しているでしょう?実は住宅地から流れ出てきた汚水なんです。かつてはきれいな水だったと思いますが市街化が進んで生活で使用した水が適当に処理されずに流れればこうなるという見本ですね。もちろん地域の人もこのままではいけないと思います。でもその地域に浄化施設を設置するには更に多くの水を必要とするので、水の少ない地域での社会基盤整備はなかなかむつかしいものです。

ヨルダンは国土のほとんどが砂漠です。みなさん地理で学習した地中海性気候で11月から4月くらいまでの冬場に雨が降ります。意外かもしれませんが首都アンマンは標高1100メートルとかなりの高度で冬にはしっかりと雪も降ります。そもそも丘陵地で道路のアップダウンの斜度はかなりのものです。

ヨルダンでチェーンをつけた車両を見たことがありませんし、車を運転していたマカピーも雪が降ったら絶対運転しませんでした。ここに雪が降るとどういう事になるのか?そうですまずハンドルもブレーキも効かなくなり危険極まりないのです。だから積雪があると政府がアナウンスして公官庁が休みになります。

大雨でも外出禁止令が発出されることがあります。乾燥地域ですから排水施設が不十分なんですね。長いスロープとなっている坂道に排水溝が無いと道路が用水路のように濁流が流れる事になりとても危険です。

雨は砂漠にも降ります。普通の雨はそのまま乾燥した地面に吸い込まれてしまいます。ところが数年に一度は砂漠にとんでもない大雨が降ります。そうすると広大な荒野から低地に向かって水の流れができます。その流れの跡がワディ(枯れ川)と言われるものですね。

表流水が更に寄せ集まると濁流となります。そうです河川の護岸施設、道路や橋など人工物を押し流してしまうほどのエネルギーを持った洪水が発生するのです。国道に橋げたが吹き飛ばされた橋梁の残骸を見ることがあります。爆発的な破壊力を持っている洪水の脅威を知ればそんな状況に立ち会いたくないとつくづく思います。

ヨルダンの岩山を眺めると、その麓にまるで地理の教科書に利用できるような扇状地がみえます。おそらく相当回数の洪水が発生したのでその地形が生まれたはずです。つまり何千年もの時間がかかっているその土地の上にパラパラと灌木が生えて羊飼いが通り過ぎて行くのを見るにつけ、マカピーは悠久の時間を感じずにはいられません。

日本でも台風で河川の土手が決壊して水害となるケースもあります。自然は時として予測をはるかに超えた圧倒的なパワーを見せつけることがあります。だから人間は自然を畏れ敬ってきたのだと思います。(東北の大震災では津波発生の予測が低すぎて福島原発事故に繋がりましたね)

砂漠のベドウィン族は習慣的に野営する際は洪水が起きても被害を受けない地形を選んでいるそうです。日本でも地震で液状化が問題となる地形はかつての沼沢地を埋め立てたり、法面(のりめん)崩壊(土砂崩れ)なども無理な地形利用があると発生しやすいと言われています。

偉大な自然を畏れ、その恵みに感謝するのはごく自然な流れなのですね。

次回は不思議な地形「死海」についてお知らせします。お楽しみに

マカピーでした。


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