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枯枝がマカピーに落ちなかったわけ マカピーな日々#0595

マカピーです。

公園を歩いていると毎日のコースにたくさんの木の枝やらいろいろなものが落ちているのに気づきます。

長い木の枝をまたぎそこねて、危うく転びそうになったマカピーはそうした障害物を見ると、コースからけり出して歩くのが習慣になってます。

鬱蒼と樹がおおいかぶさるような場所で、頭上を見上げると大きな枯れ枝がブーラブーラしていて「はい、次は私でーす」みたいに見えるのです。

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ザンビアで愛犬(ゴールデンリトリバー)と朝の散歩をしていた際に、リードを付けていたレディ(犬)が突然歩道脇へ駆け寄ったので、マカピーが立ち止まり待つことになりました。

マカピー:「レディちゃん、誰かのマーキングが気になるの?そうやってあちこち立ち寄るから、きみとの散歩って全然マカピーの運動にならないんだよね」とブツブツ言っていたのでした。

すると、頭上のマホガニーの大木からマカピーよりも大きな枯れた枝が落下しきて地面で砕け散ったのです!

「ヒャーッ、ヤバヤバ、びっくりした!」「え? もしかして、止まらずにあのまま歩いていたら大怪我では済まなかったかも!」

急にゾクゾクって背筋が寒くなるのを覚えました。

マカピー:「レディちゃん、きみは大した犬だね!予知能力があったの? これからも、どんどん寄り道していいからね!!」

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たまたまの偶然でしょうけれどこうした偶発事故をギリギリすり抜けられる人と残念なことに巻き込まれてしまう人の運命の分かれ道のようなものを感じることがしばしばあります。

もうずいぶん前の事になりますが、マカピーのような仕事をしている方が南米のアルゼンチンで奥さんと一緒に車で街中を走っていると、突風に倒れた大木の下敷きになって死亡してしまうとニュースを耳にしたことがありました。

全くの偶然による事故でした。

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ペルーであった事件では、1990年に日本援助の農業試験場が極左武装組織『輝ける道』(Shining Path センデロ・ルミノソ)に襲撃され日本人場長ら3名がその場で射殺される事件が発生し、その知らせを聞いたマニラで呆然としました。

亡くなった方の一人は、遺された奥さんのお中に彼の第一子がいたと聞いて、同じような仕事に就いたばかりのマカピーにはまだ乳飲み子がいて、この事件がとても他人事に思えなかったのでした。

「なんで、彼らは死ななくてはいけなかったのか?」

あの事件の後、1992年には最高指導者のアビマエル・グスマン他が逮捕され服役しているとは聞いていました。

それが1994年から滞在したネパールでマオイストと呼ばれる毛沢東思想を持つ左翼武装集団が勢力範囲を伸ばしていました。なんと彼らは『輝ける道』で軍事訓練されていたと聞いたときには、複雑な思いがしました。

中央政府の勢力が及ばない地方が次第に彼らの勢力圏となり政治にもコミットするようになりました。彼らの思想的な流れは違うにしても原始共産主義を標榜したポルポト時代のカンボジアの荒廃ぶりを想像したからでした。

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そして、2021年9月11日、服役中だったがグスマンが死去したニュースをダーバンで聞いたときに、ペルーでの事件で父親を失った遺児はこのニュースをどう受け止めたのかしらって考えたら、どうか彼/彼女の今が幸せでありますようにと祈るのでした。

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マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。幸運だったことに感謝します



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