見出し画像

変なドクターは避けましょ! マカピーな日々#0693

マカピーです。

昨日の投稿の続きのようなものですが、卒業証明書提出のドタバタを経験して改めて学歴って何かなあ?って思うのでした。

だって医学部卒業で開業しているお医者さんがいるザンビアでは、医師の「国家試験」がないんです!

え、それじゃあ・・・・そうなんです。

医学部に入学したらそのまま卒業して医者になっちゃうんです!

それって怖くないですか?(これの制度は当時のことで現在は知りません)

ある程度の知識や技量が担保できるように本来入学試験があり、卒業試験や国家試験があると思うのです。

自動車教習所などでも、一定レベルにならないと公道に出られないのと同じことです。

画像1

マカピーはそのザンビアで体調不良となり、カンボジアで経験した「アメーバ赤痢」かなあって思いながら、クリニックに行きました。

あちらの医療システムでは、まず検査室に行き採血するのです。血液検査で血液中の白血球数をカウントして、それが通常より多ければ「感染症」の疑いがあるというものでした。

まあ、問診を受ける前の事前審査としては面白やり方だと思います。

マカピーは当時「ツェツェバエによる眠り病の早期発見技術開発」の研究に関わっていたのでした。

実は「アフリカ眠り病」というのは大きく分けて2種類ありザンビアに多いローデシア型は発症から3か月くらいであっという間に死に至るのですが、ガンビア型は3年ほど慢性症状が続くと聞いていました。

眠り病も初期症状がマラリアに似ているので、眠り病患者のスクリーニングをするために「マラリアの診断キット」を沢山購入した経験があり、マカピーはその性能を知っていました。

画像2

クリニックのラボ(検査室)に行くとスタッフがいて採血をしてくれたのですが、そばにマラリアキットの箱があったのです。抗原抗体反応で3タイプのマラリアがチェックできる優れものだったんですよ。

そこでラボ技師さんに聞きました。

マカピー:「せっかく血を採ったんだから、そのキットでマラリアのチェックしてよ!」

ラボ技師:「ああ、いいよ。キットが沢山あるからね。ちょっと待ってなさい・・・」

マカピー:「・・・で、どう、ボクはマラリアかな?」

ラボ技師:「うーん、全部陰性だ!だからマラリアじゃないね」

画像3

この後、検査結果が回って行きマカピーはドクターに受診しました。

黒人系ザンビア人のドクターは、問診をしてラボの結果を見ながら一言こういったのでした。

ドクター:「アナタは、マラリアにかかってますね」

え?マラリアって、このドクターって先ほどのラボ検査結果を見てるの?

マカピー:「先生、それは違うと思いますよ。だってさっきマラリア検査キットで陰性だってわかりましたもの」

かすかに、彼に動揺の色が見えました。

画像4

ドクター:「じゃあ聞くけど、アナタは自分の症状からどの病気だと思っているのかね?」

マカピー:「それが分からないから来たんじゃないですか?でも、経験からおそらく以前罹った事のあるアメーバ赤痢だと思うんです」

ドクター:「じゃあ血便が出ているというわけだ?」

マカピー:「出ていません。カンボジアで罹った際は脱水症状でラボ検査の後で、抗生物質と輸液をされましたが血便は経験していません」

ドクター:「アナタは赤痢(dysentery)という言葉の意味を知っていますか?血便が出るからその名前が付いたのを知らないのか?血便の下痢がないのなら赤痢と言えないんだよ」

マカピー:「いろいろな症状がありますよ。それにボクは先生の講義を聞きに来たのではありません。だから診断してください!」

ドクター:「マラリアですね」

マカピー:「だから、それは違うって言ってるじゃないですか!」

ドクター:「じゃあ、アナタはマラリア治療をしないというのか?」

マカピー:「マラリアじゃないのに薬を飲んでどうするんです?こんな事なら家に帰って自分の薬を飲んで休みます。さようなら」

画像5

こんなレベルなんです。もちろん「一事が万事」というわけではありませんけど。

こんなドクターにかかったら、助かる命も助からないって思いました。

それに、マカピーはたまたまいろいろ経験していたり、仕事でマラリアキットの内容まで知っていたからラッキーだったのかもしれません。

権威主義を笠に着るドクターに対して、抵抗できる一般患者ってどれだけいるでしょうか?

おそらく、多くの人が「マラリア患者」に仕立て上げられマラリア薬を飲まされることになっているのかと思ったら、とても怖くなりました。

そして余計なことかもしれないけど、この国の将来を案じるのでした。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。オカシイと思ったらそのドクターを換えましょ

もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!