くるくるパーマ。マカピーな日々#0091
マカピーです。
子供の頃マカピーは癖毛で天然パーマ状態の髪をしていました。そして学生の頃は肩の近くまで髪があったとは誰も信じてくれません。
マカピーは床屋さんが好きです。
それは頭をいじられているのが気持ちよいからです。ですから散髪が始まるとすぐ眠ってしまう事があります。
ネパールでも近所の床屋に通っていましたが、戸がないお店で道路からみんなが見られる状況でした。たしか30円くらいの料金だったと思います。外国人だからと料金を吹っ掛けられもしませんでしたが、洗髪はないので家に帰ってシャワーを浴びる必要がありました。
観光地であるポカラのペワ湖のほとりの宿をとっていた際に近くの床屋へ行った際にも眠り込んでしまって、視線に気づいたら日本人トレッカー夫妻が私の様子をまじまじと見ていました。「見世物じゃあないんですけど!」
よく通っていた近所のベトナムの床屋さんもとりあえず屋根のあるお店でしたが、マカピーは一度仕事帰りに道路わきで商売しているところで散髪したことがありました。
彼はオートバイで出勤?してきてかべの釘に鏡をひっかけて、椅子を置くと散髪屋が開店できるのでした。15分くらいで完了しましたがひっきりなしに道路を行き交う車から見られている感覚はあまり落ち着きませんでしたので眠りこけることはありませんでした。
別の路上床屋さんですごかったのは、シャンプーや髪染めもやるところがあり、いったいあの水はどこから入手したのか不思議に思いました。安いのは分かるけどお客の方もなかなか度胸もいりますよ。
マカピーが1000円くらい支払う床屋に行ったのはウズベキスタンのタシケントです。そこで経験した秘儀には感心しました。相変わらずすぐ寝込んでしまうマカピーの頭の位置を変化させるのに、彼らはそっと指を耳の穴にいれて睡眠状態のまま意のままにコントロールできるのでした。
どうやらこの技術は広く行き渡っているらしく、別のお店に行っても同じように耳の穴に指が入ってきました。(息を吹きかけるようなことはしません!)
でも眠りこけてしまうと、知らないうちにほとんど髪の毛が刈り取られてしまい坊主に近いようなこともありました。今更怒っても仕方がないのでそのまま帰ってきましたけど。泣
現在は日本でも散髪料金が1000円くらいのお店が沢山出来ましたね。そんなところでも世界中から比べても日本の床屋さんの技術は非常にレベルが高いですね。(ただ人種によって髪質が違うのだそうです。金髪系は細かく柔らかい。東洋系の黒髪は太くて硬いらしいです)
カンボジアのプノンペンは中央市場の近くに各種の散髪屋さんが並んでいます。20ドルくらい支払うとお姉さんがつめの手入れをしてくれたりマッサージもしてくれるところもあります。そして職業ギルドが成立しているのかほとんどの散髪屋さんはベトナム系の商売となっていました。
マカピーがいちど散歩の帰りにふらっと立ち寄った床屋さん、じいちゃんが刈ってくれたのですが、今時分珍しい手動のバリカンでトコトコと生え際から借り上げてくれたときは感激しました。
年季がいったバリカンで、もうこんな製品を作っているところはないせいか、補修もままならなく紅いビニルテープが貼ってありました。今はどこへいっても電動バリカン利用です。
マカピーは子供の頃はこの手動バリカンで時々毛が引っかかって「イタッ」となるのを思い出しました。
子供の頃、線路沿いを歩くことがあると、よくコークスが落ちていて拾いました。コークスは製鉄所で使う燃料と聞いていましたが貨車から落ちたのでしょうか。
それを髪の毛に這わせるとコークスの細かな穴に毛が入って「イタッ」となるので床屋の雰囲気になる事から子供たちはコークスの事を「バリカン石」って呼んでたんです。
天然パーマだった髪はいつの間にか直毛となり、最近はそれもだいぶ薄くなると雨降りであっという間に顔面に流れ込むのでした。
「森林伐採してしまうと洪水が起こる原理が身をもってよくわかる」年頃となったマカピーです。
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