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家をめぐるあれこれ マカピーな日々#0737

マカピーです。
南アフリカから帰国して3週間ほど経ちました。

たった7か月の不在期間だったから、埼玉県の自宅の周辺は大して変わっていないだろうと想像していたら違いました。

この半年でこんなに家が建つものか、って驚いたのです。
昨年の春先に田んぼが埋められた跡地には8軒の分譲があり、出発した頃には、ようやく一軒の建築が着手するところでした。

それが今では最後の一軒がもうすぐ仕上がるのでした。

最近はプレ・カットされた建材で、基礎のコンクリート工事が終わった後はクレーン車がきたと思ったらすぐに上棟、そして内装も外装も同時平行でみるみる間に「一棟完了!」ってな感じなのでした!

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長らく棟梁をやっていた近所のじっちゃんが言ってました。

「最近の家は大工が作るんじゃねんだ。ありゃあプラモデルだよ。パーツを組み合わせるだけなんで、もう大工の技量はいらなくなったんだよ。時代が変わったんだなあ」

言われてみれば、子供の頃、建築現場でシュルシュルと大工さんが柱をカンナ掛けしていた姿は、もうどこにも見ることがありませんね。

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基礎工事が終わり、足場が組まれて家の大きさにネットがかけられると2か月後ぐらいには、ピカピカの新築家屋がお目見えするのだからマカピーがいない間に沢山の新築が出現してもおかしくない訳です!!

それにしても、昨今は「不景気」と耳にするのですが、こうしてみるとしっかり稼いで、新築住宅を建てている人がいるのですね!

マカピーのいる近辺だって土地代も含めたら、総費用4千万円はするでしょうから、経済力があるってことですね。

うーん素晴らしい。

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ところで、マカピーが買った家は当時築17年の中古でした。

当時の事を思い出します。

不動産会社の仲介で、家の権利書が書き換えられる時に先住者の方とお会いしました。

マカピーの頭金で先住者は借金が返済され、新たにマカピーのローン返済が始まるのでした。

そして、マカピーの手続きのほんの数分だけその家は「彼の家」だったのでした。

この方は、自分の娘さん夫婦との2世帯家族を予定して、当時彼の勤めていた大手住宅建設会社で発注建設したのですが、若い夫婦は彼らと同居せず計画が頓挫してしましました。

その計画というのは、若夫婦によるローン返済の一部肩代わりもあったのですが、更に彼の会社も倒産してしまい警備員として再就職、奥さんは珠算塾をしていたそうです。

彼には息子が一人いたのですが、音楽に凝っていたけれど働くことはなかったので「パラサイト化」。

このままではローン返済が完了できないと判断して家を売ることにしたとは、後で聞いた話です。

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マカピーは家を購入した後もこの家に入居しなかったのは、海外での勤務が続いていたからでした。

不在ながらも2度も外装の補修をしましたが、15年間この家に住んだのは義弟家族でした。

当時義弟には一人娘がいましたが、「住まないと家屋が傷みやすい」ことから彼ら家族にこの家に、家賃なしで住んでもらっていたからです。

マカピー妻と弟の両親が歩いて7分の距離にあったから連絡を取り合うのにも、子供の面倒を見てもらうのにも助かったと思います。

結局彼らも3人の子持ちとなり、小中学校を地元で過ごし高校も近隣市に行くようになると、今度は新築家屋を300m離れた場所に建てました。

それで、ようやくマカピー達が「自分」の家に入ったのでした。

もっとも、空白の期間にハクビシンの家族に天井裏を占拠され、その処理で大変な目に合うのでしたが。

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今にして思うのですが、本当に家を買う必要があったのかなあ?って。

確かに家に戻る安心感もあるし、拠り所です。

高齢になるとマンションを借りることも難しくなるなんて聞きますしね。

でも、でも、人生の中でローンを組んであんなに高価な買い物を「エイヤ」って買ってしまっていいもんでしょうかね?

下手をすれば、マカピー宅の先住者のようなケースだってあるし、二世代でローン返済なんていることにもなったら悲劇です。

また、市内の外れに大手デベロッパーが開発したニュータウンがありました。ただし最寄りの駅までバスで20分ほどかかりました。

新しい家族が住み着きスーパーマーケット、小学校、消防署、公民館一つのコミュニティが出来上がりました。

それが、30年ほど経つとニュータウンを巣立った若者たちは、戻ってきませんでした。

ニュータウンは年配者ばかりの街となり、さびれ小学校も廃校となってしまいました。

実はマカピーは義父母のいる町で家探しをした際には、そのステキだったニュータウン住民を目指したことがあったのです。

今思うと、今の駅近く(徒歩5分)の家でよかったと思いますが、家があるのと無いのとではどんなに生活が違ったかなあって想像するのでした。

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マカピーでした。

最後までお読みいただきありがとうございます。「三軒目に建てる家が本当の自分の家」って諺があるそうです




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