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マカピーな日々 #0039 ヒマワリ!

マカピーです。

まず前号が#0038とすべきところ37のままでした。お詫びします。ですから今号は39号となりますのでご承知おき願います。

それから37号でカポックが救命胴衣に利用されたとありタイタニック号にも?との記載もしましたが、たまたま本日読んでいた植物の本「世界を変えた50の植物 ビル・ローズ著、柴田譲治訳 原書房 p95」のヒマワリの項に以下の様に記されていたのでした。

「・・・ある意欲ある発明家はヒマワリの茎の髄の部分がコルクよりも比重が小さい事に気づき、救命胴衣や補助浮力の製造に利用した。1912年に大西洋でタイタニック号が沈没したときに命からがら救出された数少ない幸運な人々たちは、幸運の星の下に生まれただけでなく、ヒマワリのおかげでもあったのだ」

マカピーも一日の差でこのような文章に出会うとは思いませんでした。びっくりです。昔の救命胴衣はなんだかゴツゴツした印象でしたが、ヒマワリの茎の髄(芯)を束ねて入れてあったのでしょうか?随分トリビアな話題となりました。笑

カポックはアフリカでも見かけましたので地理的にアジアよりも欧州では利用できたかもしれませんが別の用途に使われたかもしれません。

マカピーは学校で「特用作物」というのを習いました。お茶、朝鮮人参、こんにゃく、胡麻とかです。つまり主要作物に対してそのような名称がつけられたのだと思いますが、昔から、農業ではお米が作れてなんぼの世界だったですからその他の生産物的な扱いだったのでしょうか?

こんにゃくは群馬の下仁田(しもにた)というところが名産とされていますが、丘陵地ですので稲作のできる田圃が少なかったものと思われます。実はコンニャクという植物は野生種のマムシグサのようなものですが茎がダンダラ模様でちょっと異様な感じです。

下仁田の農家の人から笑い話を聞きました。「東京から来た学生さんがうちのコンニャク畑をみて病気が出ているから消毒したほうがいいって言うんだ」「一緒に見に行ったら、学生さんがコンニャクの茎を指さしてんのさ」「あの模様を見て病気だと思ったんだとよ。笑っちまうべ?」

アフリカのザンビアにチカンダという食べ物があります。マカピーは最初ミートローフかな?と食べたのですがピーナツの粉が入っているけれども肉ではなさそうなので、同僚のザンビア人に尋ねました。

「チカンダっていう料理だけど、肉ではなく植物なのよ。ちょっと芋みたいなもので、、、あなたはおそらく見たことないと思うわ。ここにしかない食べ物だもの」ところが、首都ルサカの水曜市場で衝撃的な出会いがありました。コンニャク芋です。やはりチカンダはコンニャクの事だったのです。

2年生くらいのサイズで400円くらいしたでしょうか。意外に高価だったのですが試しに買ってきて自宅に植えてみました。そうしたらドーンとマムシグサ独特の花が咲いてしっかりと茂ったのでしたが、その後芋を掘り起こさなかったら芋が腐ってしまいました。チカンダを料理するにはシュウ酸が強すぎるので中和する必要があります。おそらく日本と同じようにした処理をして料理していた事でしょう。

特用作物の高橋先生は試験農場での実習の合間に東北弁で優しく講義してくれたのですが、手持無沙汰だったマカピーはコンニャクを加工する前に竹串に通して乾燥してるスライス状のものの欠片を、何気なく口に入れてみたところ突き抜けるような刺激が口中に広がり吐き出した上に、大いに咳き込んだので講義が中断してしまいました。

「おまえはいったい何をやっとるんだ? それでもコンニャクはそのまま食べられないと身をもって知ったわけだな」と笑っておられました。

マカピーでした。



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