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あれ、何でユニフォーム着てんの? マカピーな日々#0465

マカピーです。

マカピーが学生時代に、生まれて初めての飛行機に乗りサンフランシスコに到着した後で、仲間がそれぞれの実習先に散らばっていった話は以前した通りです。

その米国酪農実習では3泊ほどの夏と冬に集団研修がありました。

夏に集合したのはエイムスにあるアイオワ州立大学を会場にアイオワ州で実習している15人ほどでした。

冬季の研修はウィスコンシン州の大学都市マディソンでした。実習を組織していた団体(International Farmers Association)が扱っていたのは日本人だけでなく、フランス、南米諸国、中国などからも実習生が来ていました。そこには中西部州に散らばる若者50人以上が集まりました。

ウィスコンシン州立大学の施設を使って農業の講義もありました。専門用語の英語の講義は難解でしたが、酪農に関する事が多く興味深く関連施設を見学できました。

マカピーはこの研修でブラジルの日系3世の30歳近いホセ・オガワと同室でした。お互いに英語が共通語でしたが、彼はマカピーに片言の日本語をしゃべってくれました、それが「ボクのオトサン、毎晩お茶漬け食べるよ」と言われた時は、思わぬ内容に吹き出しました。

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近くの湖はしぶきが凍り始めていた季節で、キャンパスにあるグラウンドを利用してリクリエーションの国対抗サッカー対抗戦が催されたのでした。

といっても中西部地域の日本人では人数が足らないので中国人グループと統合チームを結成することになり、更にもう一つ多国籍混成チームが出来、フランスは人数が多かったので独自のチームを作り、中南米も混成チームをつくり合計4チームことが出来ました。

スポーツをやる準備もしてきていないので、日本チームは相変わらずのジーンズにワークブーツ姿でピッチに集合したのですが、マカピーは二つのチームの姿に驚きました。

「なんで、おたくらのチームはユニフォーム姿なの?」

普段の研修中はみんなちゃらんぽらんの連中だと思っていた、中南米チームとフランスチームはどこで揃えたのかユニフォームだけでなく、サッカーシューズまで履いているではないですか!

当然、この二つのチームが勝ち進み、中南米チームが優勝しました。

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同室だった、パッとしないホセ・オガワも見事なドリブルで走り抜け、まったく息が上がっていないのは驚異的でした。

彼らにとってサッカーとはおしゃべりと同じようなものだったのかも知れません。

一方、マカピーを含め日本人はワークブーツでどたどたとバッファローのように走り回り、当然ボロ負けしながらも息も絶え絶えの疲労困憊。

どうして、彼らは短時間にこれだけの準備ができたのでしょうか?実はリクリエーションがあるので運動ができるようにと事前の連絡があったらしいのですが、マカピー達日本人は無視していたらしいのです。

それから、彼らは遊ぶことに夢中になれるラテン系の血が流れているように思いましたし、つまりは彼らは子どものころから生活を楽しむために生きているんだなあって輝いて見えました。

マカピーが海外生活を通じて、みんなでバレーボール、テニス、ソフトボール、ラグビーを楽めるようになったのは、いつもマディソンでの出来事があるんです。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。スポーツに限らず人生を楽しめる手段はいくらでもある!


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