この夜更けに? マカピーな日々#0182
マカピーです。
先日の夜の事です、翌朝忙しいのでその晩に近くのスーパーでパンを買っておくことになりました。
しかもその24時間のスーパーにはベーカリーがあり、オフピークの夜ともなると美味しいパンが赤札(10-20%引き)で買うことができる可能性があるんです。
マカピーはママチャリのペダルをビューンと漕ぎ出し出発しました。
スーパーが見えてきたときにフッと思い出しました。
しまった!マスクを持ってくるのを忘れたー!ヤレヤレ
そのまま、シラーっと買い物をする事も考えましたが、先日見たお店の掲示板にお客さんからの質問コーナーを思い出しました。
そこには「外国人がマスクをかけてないで買い物をしていたのでコロナ感染が怖いです」とあったのです。
「まるで外国人お断りの書きぶりはないだろう!」と思いました。
でももしもマカピーがしらばっくれてマスクなしで店内を闊歩したら、このように同調圧力がかかるのだとも思いました。
やむを得ず「右へならえ」とこだわりを捨て、マスクをとりに急遽Uターンして家に戻りました。
その帰路に作業着に簡単なヒモタイプのナップサックを背負った70歳代後半と思しきじいちゃんが歩いているのとすれ違いました。
そしてまた店に戻る際にそのじいちゃんを追い越しました。
「あのじいちゃん、何か探している雰囲気だったなあ」
マカピーが素早く買い物を済ませて同じ道を戻ってくると、なんと、あのじいちゃんはマカピーの家のすぐ近くを歩いていたのです。
どうも気になったので、さすがに声を掛けました。
「こんばんわ、何かお探しなんですか?」
「ああ、こりゃどうも。実は道に迷ってしまったようなんです」
(もしかして、この人って徘徊しているのかしら?)
「どこに行きたいのですか?」
「駅に行きたいんです」
「そうですか、駅は直ぐ近くですよ。それで駅からどちらかに行くのですか?」
「駅に行ければ帰り道がはっきりするので、その後は30分ほどで自宅にもどれます」
「結構遠いですね。お家はどちらなんですか?」
「○○病院の近くです。知ってますか?」
「ああ郵便局の近くですね」
「わたし、最近目の手術をして日差しが強いときには目が痛くて外を歩けないんです。だから毎晩夜に歩く事にしているんです。ところが試しに駅の反対側にやってきたらどうも方向感覚がおかしくなって迷ってしまったんです」
(まともな受け答えなので、安心しました)
「そうでしたか、では私が一緒に駅まで行きますからまいりましょう」
「そりゃあ助かります。困ってたんです」
5分ほど自転車を押してじいちゃんと一緒に駅が見えるところまでくると
「ああ、ようやく駅が見えました。ここからなら私が来た道を戻れますからもう大丈夫です」
「このあたりは駅の西口開発で家並みが一変してしまったんです。おそらく昔を知っている人はかなりびっくりするでしょう」
「今晩は、お世話になりました」
「いえいえ、今度道に迷ったら早めに近くにいる人に道を尋ねてくださいね。」
案外、夜更けに道を尋ねるというのも難しい時代になったのかも知れません。
だって、街路灯も少ない暗がりでいきなり「あのー、すみませんけど・・・・」なんてやられたら女性じゃなくても驚きます。
「ヒャッ、びっくりさせないでください!」
叫び声をあげられた日には、警察沙汰になるかも知れません。
「あなた、誰なんですか?」 (まさか、刃物なんか持ってないでしょうね?)なんていう会話になったらアウトです。
夜更けに道を尋ねることさえ、はばかられる世の中になったのでしょうか?
マカピーです。
ここまでお読みいただき感謝します。マカピー的視感をお伝えしますので引き続きお楽しみください。
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