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同棲 マカピーな日々#0118

マカピーです。

若いころ、マカピーは「同棲」に憧れていました。

一つはテレビドラマで同棲を扱っていたから憧れていたのでしょう。

マカピーが結婚に踏み切るには海外赴任が決まったというのがきっかけだったのです。

そしていきなり海外で誰かと一緒に暮らすというのは、簡単だけど案外むつかしいなあ、というのがいまのマカピーの感想です。

それは結婚という形をとる、とらないにかかわらず人生のバックグラウンドが違う人が一緒に暮らすという事はかなりのチャレンジだからです。

マカピー自身の失敗ですけど、結婚前は「以心伝心(いしんでんしん)」を信じていました。

つまり、世間知らずってやつですけど。苦笑

自分がこう思っているのだから、彼女もそうに違いない!という勝手な思い込みばかりでした。

「そりゃ、嫌われるわ」 

はい、納得です。

マカピーは自分の奥さんが妊娠するまで、妊婦を見ることがとても嫌でした。

学生のころ山手線でみた光景が忘れられません。

家族旅行の帰りらしい家族がいました。西日の当たる座席。若いお父さんは当時ものすごく大きなビデオカメラを抱いたままそして近くには小さな女の子二人を両脇に優しく抱く奥さんも全員寝入っていたのでした。

「将来、ああいう姿にだけはなないぞ」

マカピーは何故かしら強くそう思ったのでした。

マカピーの奥さんがつわりで苦しんだりしているのを経験すると180度考えが変わりました。

あれから月日が流れて当時の事を思い出すにつけ、あの家族に申し訳なかったなあ、どうして自分はあんな見方しかできなかったのだろうと反省するのでした。

自分で乳母車を押して交通量の多い道路を歩く怖さを経験して初めて「国はどうして弱者を保護しないのだ!」と本気で訴えたくなりました。

家族を持たないと分からないと言っているのではありません。

そういう気持ちになる、相手を思いやる気持ちが「同棲時代」に育つチャンスがあったろうと最近考えるのです。

結婚する前にちゃんと同棲して、相性を確かめるべきだとはよく言われますがそれは、正しい事だろうなと思うのです。

実は性格が似たもの同士が必ずしもいいカップルとは限りません。

マカピーは自分と同じ性格の人が嫌いなんです。それは自分を鏡で見るような気分になるからいやなんですね、きっと。

マカピーの場合、まったく予想できないような言動の人に惹かれたのはもしかすると自然な成り行きだったのかも知れませんが、結婚すれば毎日が「すり合わせ」の連続です。

毎日おどろきの世界です。

へー、そういう風に考えるんだ?

そこがこだわりのポイントなの?

そんなことで怒らんでもいいでしょうに!

・・・・・・・・・・・

マカピーは結婚前に同棲したことがありませんでした。

今、マカピーの息子たちがその時代になっています。

先日シェアハウスで暮らすことになった息子と会って「どう?うまくやっている?」「まあね」

彼らの場合は結婚を前提として同棲している訳ではないけれど。

「ああそういうパターンもあるんだなあ」と思いつつも、あの頃の自分だったらそんなこと、精神的にも肉体的にも不可能だったのではないかなあって考える今日この頃。

「同棲」時代を過ごしていたらマカピーはどうなっていたかなあ?

マカピーでした。


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