羽蟻はオイシイ!
マカピーです。
マカピーはいろいろな国で、雨季の始まる前に地面から一斉に飛び立つ羽蟻(ハアリ:シロアリが巣立つ際に羽の生えた雌雄が飛び立つ)を見たことがあります。
なかでも壮絶だったのがザンビアでの光景です。
家の前にあったジャカランダの街路樹の根元の小さな穴から湧くように次々に羽蟻が飛び立つのです。
不思議です。
だって巣の中で育った羽蟻はそれまで外界に出たこともないから飛翔能力が自分に備わっているかどうかなんて知らないけれど、本能に任せて地上に出たら羽ばたいて飛び立つんです!
トリの雛だってある期間飛翔訓練してから「巣立ち」するのに、羽蟻はまったくの「ぶっつけ本番」の生き物なんです。
独り立ちするまで10年以上かかる人間と比べてもしかたないですがやっぱりすごく違います。
ウーム。なんともスゲー光景です。
といっても、あまり飛翔力があまりなくユラユラと飛びますがその数が膨大で夜車を運転するときに羽蟻発生にでくわすと危険です。
だってライトに群がるから前方が見えなくなるほどです。
家の灯火に誘われて窓ガラスにも沢山の羽蟻がやってきます。隙間があるとそこから入ってきてしまい、部屋の中でパラパラと飛翔する羽蟻退治にてこずることになります。
窓の外では集まってきた羽蟻をヒキガエルがせっせと食べます。でも食べきれません!
ところがしばらくすると羽蟻の羽が落ちて2㎝ほどの茶色い奇妙な形の昆虫が地面をモゴモゴと頼りなくはい回るのでした。
ザンビアでは人々がこの羽蟻の事を「ソーセージフライ」と呼んでいてせっせと集めてフライパンで炒めて食べていました。
そんなある日、テニスコートにタイ人の友達がいて手招きするので行って見ると手にタッパ容器をもっています。
???
すると彼は容器のふたをとると中身を見せてくれました。羽蟻です。
「これ美味しいよ!」と差し出されてつまんで口に入れると。。。
確かにうまい!「ビールが欲しくなるね!」
「でしょう!? まだ家にいっぱいあるからテニスの後でこいつで一杯やりましょう!」
そうだ、タイ人の彼も子どものころから羽蟻を食べていたんです!
Wikipediaで調べてみたらその興味深い生態がよくわかります。それにかなりのたんぱく質を含んでいて鉄分もあることがわかります。
ウーム、昆虫食は世界中で「普通」だったんだ。
マカピーでした。
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