普通になってゆく風景 マカピーな日々#0609
マカピーです。
マカピー妻:「今日も、親子連れのサルたちが集団で来たわよ!」「男の人がいないと、ばかにするってエルダ(大家さん)が言ってたけど本当にそうね。アナタがいないとやって来るのよ!」
マカピー:「ふーん、サルたちには人間の男と女の違いが分かるのかな?そういえばエルダは追い払うときに男装するって言ってたけど・・・」
マカピー妻:「見たくれだけだってのに。本当はどっちが、強力なのかも知らずに馬鹿なサルたちね!」
マカピー:「そ、それって・・・なんか違うと思うんだけど」
夜にマカピー妻とTVを見ていると、その背後の窓越しに、屋根のふちを何やら動く生き物がいます。
ネズミ
あららら、常夜灯の照明の中をピンと尻尾を立てて駆け抜けて行きました。
マカピー妻:「あれって、ドブネズミ?」
マカピー:「ちょっと違うタイプだね。でも公園の木の枝にいるタイプとも違うね」
マカピー妻:「あー嫌だ!ネズミ見ちゃったから、台所に食べ物出しておけないよ!」
マカピー:「でも、ネズミたちってマカピーが来る前からここの住人だったかもよ?だとすれば我々の方が新入りってことになる。自分たちの領分にエサとなる食べ物があったら、当然食べるかもね!」
マカピー妻:「バッカじゃないの!アナタに評論家みたいな話を聞いたいわけじゃないのよ、ワタシは!ネズミの食べかけのジャガイモや果物を食べたくないって言ってんのよ!」
マカピー:「だって、だいぶ暖かくなったんで、窓を閉め切っているわけにゆかないじゃないか!」
マカピー妻:「そこよ、悩ましい問題は」
でも、数日するとそのことを話題にすることも無くなってきました。
「ワクワク動物ランド」と化した我が家「アボカド・コッテージ」の日常となってくると、マカピー妻もいちいち外に出て行く事も無くなりました。
マカピー妻:「枝の揺れからして、どうせサルでしょう。そのうち屋根のふちからこちらを覗き込むのよ!」
マカピー:「おお、キミもサルへの反応が普通になってきたね。デイジー(大家のところの黒いラブラドール犬)と同じで、サルを見てもいちいち反応しなくなってきたってことだよね!」
マカピー妻:「あのさ、アナタの言い方にどうもカチンて来るのよね。どうして犬と私が同じなのよ!」
マカピー:「だから、そりゃ言葉の綾ってやつだよ!妙に気をもんだり、怖い思いをしなくなり共存への道を歩き始めたってことだからさ!」
マカピー妻:「なんかワタシの事をバカにしていない?そういうアナタの態度を見ると、やっぱり南アに来るんじゃなかったと思うのよね、最近」
マカピー:「そ、そんな!どうしてそっちに話が行くかなー。本当にこころから感謝しているんだよ!」
マカピー妻:「その、白々しいセリフ。どうせ安い家政婦が来てくれたって思ってんでしょう!」
マカピー:「もう、その話はやめにしよう。そうだ、我が家は『ワクワク動物ランド』でよかったね!」
マカピー妻:「そんなんで、おバカな話の終わり方しないでよ!」
ヤレヤレ
マカピーでした。
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